天才ではなく変態を目指せ!
何か一つの分野でスペシャルな才能を持っている人、それが天才です。
けれど、クリエイティブクラスとして世の中で活躍していきたいと思う時、秀でた専門性は必要不可欠ですが、そのレンジが狭すぎると失敗する確率も高まってしまいます。
なぜなら、あなたの極めた分野が世の中の需要とマッチしていない可能性があるためです。
極めたい分野でうまくいかなかった時、分野を特定しすぎてしまうと他の分野へのスライドがしにくくなってしまいます。
そのため、一つの分野での「天才」ではなく、その分野周辺の知識を網羅している「変態」になっていくことが、クリエイティブクラスへの近道です。
例えば、「天才建築家」の職種は建築士に限定をされてしまいますが、「建物好きの変態」は建築士だけでなく、インテリア・コーディネーターや都市開発の専門家、建物に関する評論家にもなれる可能性を秘めています。
その変態性に、これまで話した「問題を見つける力」「思考体力」「言語化する能力」も加われば、話術で人を魅了することもできるでしょう。
専門的になるだけでなく、その専門性に幅を持たせることは自分に多くの可能性を持たせることに繋がっていきます。
素人思考とチームワークで“WOW”を生み出せ!
クリエイティブクラスの玄人としての思考で、クオリティの高いものを作っても、万人共通の「WOW」がなければ、世の中に受け入れることができません。
「WOW」にはいくつか種類があります。
比較的簡単なのは「きれい」「美しい」。
その次は「ヤバイ」「すごい」。
難易度が高いのは「楽しい」。
最高に難しいのが「ジーンとした」という感動です。
「きれい」「美しい」はプロが丁寧な仕事をすれば、実現させることはできますが、その仕事を最高難易度の「感動」まで持っていくには、技術だけでは厳しいところがあります。
感動には共感やストーリーが必要です。
そのため、クリエイティブクラスとして玄人になるほど、「素人の思考」が大切になってきます。
素人のように考え、疑問を持ち、自分の作り出したものを万人に届けられるまで噛み砕いて、子供にも分かるエンタメに変えるなどの創意工夫を凝らしましょう。
暗黙知を持つクリエイティブクラスこそ、「素人のように考え、玄人として実行」していく必要があります。
ただ、一人の人間が「素人のように考え、玄人として実行する」には限界があります。
素人のように考えた時、突拍子もないアイディアも湧いてきますが、そのアイディアを実現させていくには、様々な分野の玄人が必要になってくるためです。
それゆえ、この大きなアイディアを実現させていく時はチームワームも大切になってくるでしょう。
まとめ〜クリエイティブクラスとして新時代を豊かに生き抜け!〜
いかがだったでしょうか。
「クリエイティブクラス」とは、このような手順を踏めばなって行けますと言い切れないところがあります。
それはあなたの専門性が何よりキーになってくるため。
ただ、専門性を見つけることや、専門家になっていくために必要になってくる能力には共通するものがあります。
誰でもない「あなた」が何者かになっていくために、次のことを行ってみてください。
- それによって誰が幸せになるのか。
- なぜ今、その問題なのか。なぜ先人たちではそれができなかったのか。
- 過去の何を受け継いでそのアイディアに到達したのか。
- どこに行けばそれができるのか。
- 実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか。
- 問題を見つける力…誰かの困りごとを解決することは世界70億人のマーケットに繋がっている。
- 思考体力…Googleやヤフー知恵袋では解決できない「いい疑問」は、まだ誰も解決していない分野(ブルーオーシャン)への入り口。
- 言語化する能力…暗黙知を暗黙のままにしてはいけない。ロジカルに人に伝える言葉の力を身につける。
- 分野をスライドできる変態力…一つの分野での「天才」ではなく、その分野周辺の知識を網羅している「変態」になることで可能性を広げる。
- 素人思考とチームワーク…万人の“WOW”に繋げるために、素人としての考えを持ち続ける。その上で玄人として実行を。大きなことを実現するためにチームで動く。
クリエイティブクラスは、新時代の先駆者であると共に、自由で好きなことに没頭できる豊かな生き方です。
そのためには「あなたを追求する」という道なき道を進まなければいけませんが、その過程の経験も含め、全てがあなたの宝になることが間違いないと思います。
かくゆう私も、まだ新時代のクリエイティブクラスを目指し、模索している一人です。
最後に、この記事を読んでくれた同じ志の同士にエールとして、本記事の元になっている落合陽一氏の著作の「働き方5.0」という書籍を紹介します。
先陣を切る、日本トップクラスのクリエイティブクラスとしての生きた知恵を授けてくれる一冊です。
私自身も非常に力をもらいましたし、きっとあなたの背中を押してくれるものであることを保証します。
共に、新しい世界に行きましょう!
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