イーロン・マスクが生んだ最大時速1200kmの「ハイパーループ」

私たちの移動手段は、自動運転車や空飛ぶ自動車だけにとどまりません。
テスラのイーロン・マスクはラスベガス郊外の砂漠でとんでもないものを開発中です。
その名は「ハイパー・ループ」。
筒状の真空チューブの中を乗客を乗せた車両(ポッド)が最大時速なんと約1200kmで走行する、高速交通のネットワークです。
これは商業用のジェット機を上回るスピードです。
実用化でできれば、カリフォルニア州をたった35分で横断できるというのですから驚きです。
現在、シカゴーワシントン間を35分、プネームンバイ間を25分など、世界で「ハイパーループ・ワン」のプロジェクトが10件進行しています。
2025年までには、プロジェクトの建設と乗客を乗せた試乗走行も行われる予定です。
地球上どこでも1時間以内に飛べる「ロケットサービス」
イーロン・マスクの計画は「ハイパー・ループ」だけではありません。
2017年、イーロン・マスクは飛行機のエコノミークラス並みの価格で、「地球上どこでも1時間以内に飛べるロケットサービス」の実現を公言しました。
その名は「スターシップ」。
時速は約2万8000kmもあり、ニューヨークー上海間39)、ロンドンードバイ間29分と桁違いのスピードです。
肝心の実現性ですが、2019年4月にはスターシップ初の試験飛行が行われています。
安全性を確認するのはもう少し時間がかかるものの、2030年頃までには「ランチにちょっとアメリカまで」という未来も日常になってくるかもしれません。
【ショートストーリー】2030年の移動風景
ここでは、これまでお伝えしてきた自動運転車などの技術を踏まえた、未来のショートストーリーをお伝えしていきます。
2030年4月。
アメリカに出張にきているケンがニューヨークの自宅で朝食を取っている。
朝9時に自宅を出るとすでに玄関前に自動運転車が到着していた。
スケジュールはパーソナルAIに伝えているため、自動運転車を呼ばなくても、1秒の遅れもなく出発できる。
車内に乗り込むと、昨日仕事で遅かったことをパーソナルAIから共有された自動運転車がヒーリング音楽をかけてくれた。
今日は、上海で商談があるため、オフィスには向かわずそのまま最寄りのハイパーループの駅まで向かう。
向かう途中、社内のチーム会議の時間になると、車内に取り付けられたモニターが自動でWEB会議に繋がった。
駅に着くと、ハイパーループの高速ポッドに乗り換え、上海まで出発だ。
およそ40分の旅になるので、その間、読書にいそしむことにする。
自宅から上海の先方オフィスまでの移動時間は56分だ。
この光景はこれまでお伝えしてきた、技術を使えばいずれも「あり得る」日常の1コマです。
自動車を含め、「移動」手段だけでも未来にはこれだけの可能性が待っているのです。
まとめ〜自動車の未来予測〜

いかがだったでしょうか。
未来の移動手段は自動運転になるだけでなく、私たちのライフスタイルをがらりと変えてしまうほど、大きな変革が待っています。
そこから得られる「時間とコストの節約」でより豊かな日常を楽しんでいきたいですね。
以下、この記事のまとめです。
- 未来は自動運転になるだけでなく、ネットワークに繋がったカーシェアリングが主流になる。
- カーシェアリングによる恩恵は「時間と自動車所有によるコストの節約」
- カーシェアリングの独占はアメリカのウェイモ。やがて自動車産業そのものの破壊も訪れる。
- 空飛ぶ自動車はJoby Aviationが開発中で、2027年には一般化の見通し。
- 最大時速1200kmの「ハイパーループ」は2025年までには試乗走行予定。
- 時速は約2万8000kmのロケットサービス「スターシップ」は2019年に試験飛行が行われた。
最後に。
未来の知識を手にいれることはこれからのあなたの方向性を考える大切な一歩です。
楽しみつつ、情報を手に入れていきましょう!
この記事がそんな一端を担えれば幸いです。
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