インナーチャイルドセラピーとは? 自分で行う場合の方法を徹底解説

相談者

インナーチャイルドを癒すためのセラピーってどうやったらいいの?

ゆめ

インナーチャイルドは未消化の感情を解放することで癒されていくよ。

さらに、感情解放を行ったあとに、新しい価値観を入れてあげることで現実が好転していくんだ。

ここでは、インナーチャイルドセラピーの内容とやり方、自分でやる場合やカウンセラーにやってもらう場合の注意点を話していくよ!

インナーチャイルドとインナーチャイルドセラピー

インナーチャイルドとは、日本語訳で「内なる子ども」のことを言います。

具体的に言うと「子ども時代に構築してきたネガティブなセルフイメージや価値観」を意味しています。

私たちは学ぶ生き物です。

特に子ども時代は学習能力が高く、価値観やセルフイメージも固定されていないので、
見たもの、聞いたもの、そうだと言われたものを素直に信じていきます。

けれど、信じてきたもののなかには、
「自分は大した人間じゃない」とか「迷惑はかけちゃいけないものだ。かけるくらいなら、辛くても黙っていた方がいい」など自尊心を損なうものや我慢を伴うものがあります。

そうしたインナーチャイルドを抱えたまま大人になると、生きづらさを感じやすく、人に緊張したり、常に我慢をする状況を自分でつくり出してしまったりします。

これがインナーチャイルドが癒えていない状態です。詳しくはこちらもご覧ください。

インナーチャイルドイメージ

インナーチャイルドとは?日常に与える影響と癒し方

そして、インナーチャイルドセラピーとは、インナーチャイルドを癒すことによって、問題の根本解決をするために行われるセラピーのこと。

では、癒すとは具体的にどういうことなのでしょうか。

癒すとは、インナーチャイルドを形成するに至った過去の感情を解放し、本当の願いを叶えてあげることを言います。

インナーチャイルドは、最初にも書いた通り、「子ども時代に構築してきたネガティブなセルフイメージや価値観」です。

このネガティブなセルフイメージや価値観を構築していく際に、子どもなりに我慢をし、悲しい思いをし、自分の価値を否定してきた経験があります。

今もそのセルフイメージ、価値観を持っているということは、その自分にとって苦しい感情も持ち続けているということなのです。

この気持ちを発散させてあげることで、心を癒すと同時に古い価値観の手放しを行うことができるのです。

インナーチャイルドセラピーの手順

インナーチャイルドセラピーには、誘導瞑想やワーク、対話などさまざまな手法がありますが、おおよそ以下の流れに沿って進んでいきます。

  1. 気づく
  2. 発散する
  3. 願いを聞く
  4. 選び直す

それでは、順を追ってみていきましょう。

① 気づく

問題の原因にインナーチャイルドがいると言われた時、ピンとこない人もいるかと思います。

なぜなら、インナーチャイルドというのは普段意識できない潜在意識のなかにあるから。

「子ども時代の感情が今なお残っていて、それが現在に影響を与え続けている?
そんなこと実感が湧かない。
だって、いろいろあったけど両親とは今は仲がいいし、感謝もしている。
両親なりの愛だったと、理解もしている……」

その気持ちはとてもよく分かります。

なぜなら私もそうだったから......。

けれど、あなたのなかの凝り固まった価値観があることと、現在両親に感謝していることは別問題なのです。

感謝ができることは本当に素晴らしいことです。

でも、今目の前に問題があった時、そこにはインナーチャイルドが作用していることに「気づく」ことがまず大切です。

  • 人に気を使いすぎてしまう
  • パートナーと上下関係になりがち
  • 依存体質である
  • 言いたいことがうまく出てこない
  • 感情に振り回されてしまう
  • 人の顔色を伺うクセがある
  • 失敗が怖くて前に進めない
  • 許せない人がいる
  • 自信がない
  • 人と比べてしまう
    etc......

挙げはじめたらキリがありません。

そういった、一見、過去の記憶とは関係のないように見えることでもその奥にはインナーチャイルドがいます。

問題は外側にはなく、自分のなかにある。

その意識を持つことが「気づく」のステップになります。

② 発散する

自分のなかにインナーチャイルドがあることに気づいたら、次は「発散」のステップに入ります。

これは言わば、「トラウマの再体験」です。

これは傷ついた記憶を思い出し、再度、当時の感情を蘇らせることで、インナーチャイルドの感情を解放していく作業を言います。

インナーチャイルドがある潜在意識には、時間の概念がありません。

だからこそ、ずっと前に傷ついたことを今でも引きずるし、けれど同時に、どんなに深い傷で取り返しのつかないと感じていることでも、今、きちんと向き合い、発散すれば癒すことができるのです。

けれど、ここで疑問なのが、ステップ①「気づく」で見つけた自分の課題が、一体どんなインナーチャイルドに繋がっているのか分からないことだと思います。

そこで、それを突き止めていくためにまず、自分と対話を行ってもらいたいのです。

例えば、「依存体質である」という問題を解消したく、その問題の紀元となったインナーチャイルドを探そうとします。

その方法は以下の通りです。

インナーチャイルドを見つけるステップ
  1. ひとりになり、安心できる空間でリラックスをする
  2. 目を閉じ、「どうして依存をするの?」と自分に訪ねる
  3. そして、内側から返ってきた自分のなかの答えと対話を重ねていく

〜対話の例〜

「どうして依存をするの?」
「淋しいから」
「淋しいんだね。どんな風に淋しいの?」
「ひとりぼっちにされると不安になるの」
「誰にひとりぼっちにされたの?」
「お母さん、いつも留守でずっと待っていた。淋しい。置いていかれるんじゃないかと不安になるの」
「そうだよね、それは不安になるよね。本当はどうしてほしかった?」
「一人にしないでほしかった。置いていかないでほしかった」
「お母さんにそばにいてほしかった?」
「うん」

このような形で対話をしていくと、インナーチャイルドの本音を聞き出すことができます。

依存をしてしまう紀元は、過去お母さんが家にいないことが多かったため、ひとりぼっちの不安を埋めようとしていたことだったということが分かりました。

そして、置いていかないでほしいという気持ちから、現在も人に依存し、しがみついてしまうのです。

まず、発散のステップでは、この置いていかれた不安や淋しさを感じ切っていきます。

「お母さん、私をひとりにしないで、おいていかないで」

そうやって、まず声に出してみましょう。

何度も何度も。

「どうして私を放っておくの!不安だって分からないの?」

怒ってもいいし、枕やクッションを叩いて思うがままに気持ちを発散させてあげてください。

それから、あの時感じた気持ちを紙に書き殴ってもいいでしょう。

とにかく、もう出ないというところまでやり切ってみてください。

淋しさや不安やそれに伴う怒りが自分のなかになくなるまで......。

これがインナーチャイルドセラピーで一番大切な発散のステップです。

このステップで、インナーチャイルドとの対話がうまくできない人は下記のような誘導瞑想の音声を使ってみるのもよいでしょう。

また、もちろん自分で行なっていくことも可能ですが、はじめはコツをつかむために、カウンセラーに助けてもらうことをおすすめします。

なぜなら、インナーチャイルドがある程度癒えていかないと、インナーチャイルドの気持ちに寄り添い切れないことがあるからです。

「でも、お母さんもお仕事だし、仕方ないんだよ」
とか
「我慢していれば、お母さんがきっとおやつくれるよ!」
など。

一見励ましているように見えますが、これはインナーチャイルドの心を無視してしまっている声かけになります。

なぜなら、インナーチャイルドは淋しいと伝えているのに、その気持ちを一番に考えてあげるのではなく、
「あなたが淋しいのは仕方ないよ、我慢してよ」と伝えているからです。

この場合、「そうか、淋しいんだね」や「淋しいよね」など、淋しいというインナーチャイルドの気持ちをまずそのまま受け止めてあげることが大切なのです。

インナーチャイルドの癒しの作業ではこのインナーチャイルドが伝えてくる言葉を、いいもの、悪いものとジャッジをしないというのが大切になっていきます。

ジャッジをせずに、そのまま相手の気持ちを認めてあげる。

インナーチャイルドセラピーをやる時は、その点を意識してあげてください。

③ 願いを聞く

インナーチャイルドの感情を発散させてあげたあと、「本当はどうしたかったのか」「どうしてほしかったのか」を聞いてあげます。

インナーチャイルドのネガティブな感情の奥には必ず願いが埋まっています。

それを聞き出してあげてください。

先ほどのインナーチャイルドとの対話のなかにインナーチャイルドの願いがでてきました。

もう一度見ていきましょう。

お母さんにそばにいてほしい。

これが、インナーチャイルドの願いなのです。

インナーチャイルドセラピーでは、まず感情を発散させることで癒しをもたらします。

そして、そこからさらに本当の願いを叶えてあげることで癒しを完成させていくのです。

引き続き、先程の例で見ていきましょう。

インナーチャイルドがお母さんにそばにいてほしいと言っています。

では、その願いを叶えてあげるために、実際お母さんに会いにいって、しばらくそばにいればよいのかというとそうではありません。

おとなのあなたが突然帰省して、「インナーチャイルドの癒しのためにしばらくここにいます」と言ったところで、お母さんにとっては意味が分かりません。
また、あなたは理解をしてくれないお母さんにイライラしてしまうかもしれません。

叶えるのが難しい願いはイメージのなかで完結させてあげればよいのです。

まず、イメージをしてください。

置いてきぼりにされてばかりだったあの時代の自分が、大好きなお母さんに抱っこされて、いいこいいことされているシーンです。

お母さんは優しくて、温かくて、いい匂いがします。

「ひとりにさせてごめんね。淋しい思いをさせてごめんね。
もうあなたをひとりにしないからね。落ち着くまでずっとずっとそばにいるからね」

イメージのなかのお母さんはそう言って、落ち着くまであなたのそばにいてくれます。

そのイメージトレーニングをしていくと、次第にあなたの心が満たされていきます。

満たされ、当初の不安や悲しみも解消されていきます。

④ 選び直す

インナーチャイルドセラピーの仕上げのステップ、それが「選び直す」です。

例で見てきた「依存体質」を引き起こすインナーチャイルドは、ひとりにされた淋しさゆえに人にしがみついてきました。

そして、「願いを聞く」のステップで、インナーチャイルドの欲しいものをイメージのなかで与えて安心させてあげました。

これでもだいぶ現実は変わっていくと思います。

なぜなら、依存をする原因になっていた淋しさや不安が解消されて、安心感を得たため、淋しさから人にしがみつくということをしなくてよくなっているためです。

さらに、癒しを仕上げていくために、「選び直す」ということをしていきます。

選び直すとは、これまで選択し続けていた「依存」を手放し、「新しい選択」をすることを言います。

実例を見ていきましょう。

これまで依存を選択し続けて、苦しかった。
依存をすればするほど、パートナーはしんどそうで関係は悪化していった。
だから、依存をする恋愛は長続きがしなかった。
パートナーを変えても状況は変わらなかった。
依存する問題の種は自分のなかにあるのだと気づいた。
だから、未来は依存をしないという選択をしていきたい。
依存とは他人に淋しさを埋めてもらおうとすることだ。
人に自分の欠けているものを満たしてもらおうとするのをやめよう!
これからは、私が私の淋しさと向き合い、満たしてあげよう!

これが、新しい選択です。

新しい価値観を構築していくには、時間がかかります。

そこで、効果的なのがアファメーションという方法です。

アファメーションとは自分にとってよい価値観を刷り込んでいくために行う「自分への声かけ」のこと。

この例の場合は「私は私の気持ちを満たしていきます」などがいいのではないでしょうか。

この肯定的な言葉を毎日、眠る前に30回唱えるなどして、1ヶ月間習慣化してあげてください。

そうすることで、次第に新しい価値観が構築されていきます。

さらには、普段の生活のなかで今、依存していると気づいた時には、積極的にインナーチャイルドに「淋しいのかな?」と声をかけて、自らを満たす訓練を重ねていくとさらにいいと思います。

アファメーションについてはこちらでも詳しく解説しています。

kuchibiru

自信を高めるにはアファメーションが有効!初心者が躓きやすいポイントと効く方法を徹底解説

インナーチャイルドセラピーの手順のおさらい

インナーチャイルドセラピーは、

  1. 気づく
  2. 発散する
  3. 願いを聞く
  4. 選び直す

の流れで進行をしていきます。

それはまるで、こんなイメージです。

「気づく」……あなたの心のなかにある苦しみの箱の存在に気づく

箱を見つける女性のイメージ

②「発散する」……その箱を開けると、苦しい感情がいっぱい。全部出してあげる。

箱を開ける女性のイメージ

③「願いをきく」……本当はこの箱にどんなものを入れたかった?本当に叶えたかった願いを自分に聞こう。

胸に手をあて、自分の願いを聞く女性のイメージ

④「選び直す」……どうなったら未来は幸せ?あなたを本当に幸せにする選択を箱のなかに入れて行こう!

箱にハートを入れる女性のイメージ

よくあるのが、早く現実を好転させていきたいため、「発散する」という作業をそこそこに、「選び直す」という行程に入ることです。

けれど、この行程を見てもらうと分かるように、箱のなかにいっぱいの苦しい感情が入っていた時、新しいものは入りようがありません。

インナーチャイルドセラピーは新しい価値観を「入れる」よりも古い価値観を「出す」という作業が大事なのです。

行程には意味があるので、順序を飛ばさず、じっくり取り組んでみてください。

インナーチャイルドセラピーの注意点

インナーチャイルドセラピーは、潜在意識にアクセスをするセラピーです。

問題の根本解決にはとてもよい手段ですが、自分のなかの価値観が崩れていく分、最初はショックを伴うこともあります。

また、トラウマの再現により、一時的に感情の揺れ動きが激しくなることもあります。

場合によっては両親への怒りが湧いてきて、それを本人に直接ぶつけてしまうことも……。

ただその場合、両親はあなたの心の激しい感情の訳を理解できないものですから、関係の悪化を招いてしまいかねません。

できるだけ、感情の発散はひとりで行うようにしてください。

そのほか、注意点を追記しますので、参考にしつつ取り組んでみてください。

カウンセラーに行ってもらう場合

カウンセラーに行ってもらう場合は、そのカウンセラーといてあなたが安心できるかを見極めてください。

安心して、どんな自分でも見せていけそうだ、という感覚がなければ、回数を重ねてもインナーチャイルドが癒えきらないことがあります。

また、いいカウンセラーはあなたより高い目線に立とうとはしませんし、あなたに歩幅を合わせてくれます。

傲慢な態度を取ってくる、過剰なアドバイスをしてくるなど、不安要素があった場合は無理をせず、別のカウンセラーを訪ねてもよいと思います。

自分で行う場合

自分で行う場合も、まずは安心できる空間を確保して行ってください。

激しいデトックスの後は、疲労し、眠気がおそってくる場合もあります。しっかり休みを取って、継続できるよう精神と体調を整えてください。

うまく癒せているのか実感がない時や、激しいデトックスが続き心が乱れる時は、一人でやりきろうとせず、カウンセラーを訪ねてください。

その時も、あなたに安心感を与えてくれるカウンセラーであるということが大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

インナーチャイルドはあなたの人生を左右する大切な存在です。

癒し方を知って、大切につき合っていってください。

癒しの行程ではしんどいこともあるかと思いますが、それに取り組んだことややりきったことは必ずや、あなたの人生の財産になっていくことと思います。

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