【原因解明】なぜ、自分軸をわがままと感じるのか

なぜ、自分軸で生きることをわがままと感じてしまうのでしょうか。
ここではその原因を解明していきましょう。
実は「自分軸=わがまま」と感じやすい人は、「自分の願いを叶えること=人に迷惑をかけることであり、悪だ」というメンタルブロックが強い傾向があります。
願いを叶えていく上で、人に迷惑をかけてはいけない、と。
また、大人になったなら自立をしていかないといけないし、人に迷惑をかけるものならやらない方がいい、と思っているかもしれません。
そのように思ってしまう理由は、日本の教育が「人に迷惑をかけるべからず」の傾向が強いことが一因に挙げられます。
けれど、強すぎる自立は孤独につながり、結果、やりたいことはあれど「誰かの迷惑になるなら…」となかなか行動できないようになってしまいます。
願いの中には一人だけでは完結できないものもあります。
人の力を借りる時にお願いをすることもあれば、人に負担をかけてしまうこともあるかもしれません。
それら全てが「悪だ」となってしまうと、自己実現の道そのものが閉ざされてしまうことにもなりかねません。
世の中は「共存」でできていて、誰にも迷惑をかけずに生きていくということはそもそもできないのです。
私たちは生まれた瞬間から誰かの世話になっています。
はじまりは親に。
そして、生活をしていく上でもありとあらゆるシーンで、誰かの助けがあります。
あなたがスーパーで肉を買う時、裏でその肉を捌いてくれている人がいるのです。
あなたができないことを誰かがやり、あなたがやりたくないことを誰かがやってくれています。
「人に迷惑をかけずに生きていこう」とするのではなく、「そもそも生きる上で人に迷惑はかけてしまうもの」という事実を認め、やりたいことのために人を頼ることもしてもよいのです。
きちんと頼った上で、他者に信頼と感謝をすると「自分軸=わがままなんだ」というメンタルブロックも和らいでいきます。
人は一人ではどうしても生きられない、全体で生きていて、その上で支え合い・信頼・感謝の気持ちを持つことをアドラー心理学で「共同体感覚」と言います。
また、自分軸とわがままの違いは「他者との間に健全な境界線があるか・ないか」という結論をこの記事で出していますが、このことをアドラー心理学では「課題の分離」と言います。
「課題の分離」をすることが他者への依存から他者との共存に変わっていく大きな一歩になります。
「課題の分離」と「共同体感覚」についてはアドラー心理学の名著「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」で詳しく語られていますので、自分軸をわがままと感じてやりたいことが実行できない人は、ぜひ手にとってみることをおすすめします。
自分軸で生きていくために

最後に自分軸で生きていくためにやれることをお伝えします。
自分軸の構築は、あなたの自分軸の強さの度合いに合わせて4つの作り方があります。
- 自分軸がとても弱いを感じる方…カウンセリング。
- 自分軸が弱いを感じる方…ラベリングと小さな欲求を叶える練習。
- 好き嫌いは分かるが「〜やりたい」「〜でありたい」が明確でない方…本当にやりたいことを見つける練習。
- やりたいことははっきりしているが、もっと自分軸を強めたい方…自分のなかの信念を見つける練習。
3つの自分軸の作り方は、「【保存版】自分軸の見つけ方と作り方|今からあなたの信念が分かる!」の記事で詳しく、方法を解説していますので、こちらをご覧ください。

また、自分軸で生きていくために自己理解と様々なメンタルブロック解除を手助けしてくれる書籍も「【自分軸になるために読むべき本5選】自分軸を強化し、思い通りの人生を!」にまとめています。

まとめ〜自分軸はわがままじゃない〜

自分軸で生きることと、わがまま・自己中・自分勝手の違いについてまとめます。
他者との間に健全な境界線があるか・ないか
- 自分軸…自分と他者を尊重する
- わがまま・自己中…自分考え=他者の考え。自分が正義。他者を尊重できない
【原因】
「自分軸=わがまま」と感じやすい人は、「自分の願いを叶えること=人に迷惑をかけることであり、悪だ」というメンタルブロックが強い傾向。
【対策】
「人に迷惑をかけずに生きていこう」とするのではなく、「そもそも生きる上で人に迷惑はかけてしまうもの」という事実を認め、やりたいことのために人を頼ってみる。
他者に信頼と感謝をすることで「自分軸=わがまま」というメンタルブロックが和ぐ。
アドラー心理学の名著「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」もおすすめ。
あなたが自分軸として、自分のやりたい願いを叶えていくことをお祈りしています。
最後に。
自分軸で生きていくための完全ロードマップは「【保存版】自分軸とは?|自分軸で生きていくための完全ロードマップ」でもまとめていますので、合せてご参照ください。

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