「執着心を手放そう」
カウンセリングや心理学の領域でよく聞く言葉です。
また、執着心などの負の感情を手放すことにより、本当にほしいものが手元にやってくるというのは「引き寄せの法則」などでも語られています。
けれど、「執着心を手放しなさい」とは口酸っぱく言われるのに、肝心の手放し方は誰も教えてくれない。
そう思う方のために、
- 手放すとはどういうことなのか
- 具体的な手放し方とは
をお伝えしていきます。
”手放す“とはどういうこと?
手放すという言葉を聞いた時、みなさんはどんな状態をイメージしますか?
自分のなかにそれが「ない」状態、「なくなった」状態をイメージしてしまうことが多いと思うのですが、実はその「ない」というイメージにと捕われてしまった時、手放しがうまくできなくなってしまいます。
では、手放すとは一体どういうことなのか。どんな状態を指すのか。
手放すとは……
それは、意外かもしれませんが、実はそれが自分のなかに「ある」ことを赦した状態なのです。
つまり、執着心を手放した状態とは、執着心が自分のなかからなくなった状態ではなく、執着心が自分のなかにあることを赦している状態です。
このポイントを押さえておくことで、手放しは格段にしやすくなります。
執着心を手放すとなにが起きていくの?
執着心と手放すと、ほしいと思っていた現実が次々と手元にやってくるようになります。
いわゆる引き寄せ体質の状態です。
なぜ、そのようになれるのか。
それは執着心が持つ「本音」に着目をしていくと分かりやすいかと思います。
物事に執着をしている時、その本音はそれが「ない」ということにフォーカスをしています。
「大好きな人に愛されたい」
例えば、そのことに執着をしていたとします。
「その人に愛されたい」
「愛してほしい」
その言葉の本心は「私は愛されていない」なのです。
「愛されていない」からこそ、愛に執着し、愛をほしがってやまないのです。
けれど、「ない」ことに固執していった時、人は現実に「ない」という事実ばかりを見つけていってしまいます。
(これをカクテルパーティー効果といい、人は、着目したものの事実ばかりを集めるという習性があるのです)
逆に執着を手放すと、それが「あってもいい」と自分を赦すことができます。
上の例でいうのであれば、大好きな人からの愛があることを赦した状態。
その状態に精神がなっていくと、愛を過剰にほしがる必要がなくなっていきます。
なぜなら、すでに「ある」ことに気づいているから、「愛してほしい!」と訴える必要がなくなっていくのです。
そして、「ある」ことに気づいていると、同じようにカクテルパーティー効果によって、現実世界に次々とほしいものが「ある」ことを見つけていくことができます。
執着心を手放すと、欲しい現実がやってきやすくなるのはそのためです。
執着心を手放す3ステップ
では、いよいよ執着心の手放し方をお伝えしていきたいと思います。
具体的には、次のスリーステップで執着心を手放していきます。
- 執着をしている自分を赦す
- 執着をしたいのであれば執着したいだけする
- 執着してしまうほどほしいものを自分に与えて、満たしてあげる
ステップ1:執着をしている自分を赦す
まず、執着心を持っているのが、小さな子どもだというイメージしてあげてください。
その子は「執着心」という想いを抱えています。その子にとって大切なものです。
「それはあなたにとって必要のないものだから手放しなさい!」
そんなことを言われたら、その子はうっと抵抗をしたくなってしまいます。
「そう感じるんだね。あなたがそう思うのなら執着していいよ」
その子の気持ちを尊重していった時、その子ははじめてリラックスしていくことができます。
そして、自分のなかに執着心があることを赦した時、あることが当たり前なので、執着をしているという事実にそもそも固執しなくなっていくのです。
「執着心を手放さなきゃ!」ということも思わない。
これが手放した状態です。
ステップ2:執着をしたいのであれば執着したいだけする
ステップ1で手放しにくい場合、ステップ2を取り入れてください。
これは、とことん執着していくことで自分の執着したい気持ちを赦してあげるというステップ1の強化版です。
先ほどの例で出た「大好きな人に愛されたい」という執着心のパターンで見ていきます。
例えば、この例の相手が元カレで、相手にはすでに別の彼女がいて、もう手が届かない状態だったとします。
だから、忘れて前に進みたい。
けれど、相手への執着心が消えない。
そんな状態の場合、まず、ステップ1で相手に執着をしている自分を赦します。
次に「愛されたい」という気持ちにフォーカスを当てて、とことんその想いを自分のなかで感じていきます。
「愛されたかった。淋しかった。どうしてあんな扱い方をしたの。むかつく!ヒドイ!大嫌い!」
ひとりで取り組むことなので、その時はどんな想いが出てきてもOKです。
とことん執着し、その消化しきれていなかった想いを自分のなかで燃やし尽くしてあげるのです。
もう出ない。
そう思えたら、執着心が手放された状態になっています。
ステップ3:執着してしまうほどほしいものを自分に与えて、満たしてあげる
上の例を引き続き、使っていきます。
まず、「愛されたい」と願うからには根底に「愛されなかった」という想いがあるのです。
その想いを理解し、自分で自分にほしいものを与えてあげるのです。
具体的に、その彼にどう愛されたかった?
その想いに自分で答えてあげる。
優しくしてほしかった、寄り添ってほしかったと感じるなら、イメージのなかでその人に優しくし、寄り添ってもらっているシーンを思い浮かべ、ほしいものは今ここに「ある」という現実を想像してあげるのです。
そうやって、自分の気持ちに寄り添い、満たしてあげることでいつの間にか執着心は手放されていきます。
執着心はあっていい!
愛されたいって思っていい!
今すぐ、愛されていい!
自分の想いをすべて赦し、その気持ちに応えてあげること。
すると、すでに自分にはほしいものが「ある」というイメージができ、「ある」という事実を現実にも見つけやすくなっていきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
執着心の本質と具体的な手放し方について説明していきました。
執着心もあなたの願いから生まれた気持ちです。大切に扱っていくことで、願いを叶えやすい引き寄せ体質になっていくことができます。
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