テイカーを引き寄せてしまった時の対策3つ


どうしよう。
私、自己犠牲型ギバーだ。
テイカーを引き寄せてしまった時はどうしたらいいんだろう。

テイカーが寄ってくるのはテイカーのせいではなく、テイカーを引き寄せてしまう側の性質にあるよ。
そのために、引き寄せてしまった時はしっかり対策を取っていく必要があるんだ。
テイカーを引き寄せてしまった時の対策は次の3つ。
- 対策1:自己犠牲をやめる
- 対策2:そっと距離をおく
- 対策3:寛大なしっぺ返し
それでは、それぞれの対策を深く見ていきましょう。
テイカー対策1:自己犠牲を止める
テイカーを引き寄せやすい自己犠牲型ギバーの性質はその名の通り、自己犠牲的な与え方をしてしまうことです。
テイカーをこれ以上深く付き合わないためには、まずあなたから自己犠牲的な与え方を止めていきましょう。
自己犠牲的な与え方とは、あなたが苦しい思いをしてまで相手のために与える行為を止めるということです。
あなたが苦しい思いをすることは、例え、相手に与えていたとしても、誰のためにもなっていきません。
例えていきましょう。
あなたが、テイカーの上司にお願いをされたとします。
仕事とは関係のない、ほとんど私用のような手伝いです。
あなたは相手のためにと思い、手伝ったところで、あなたの仕事の成果には繋がりません。
むしろ、その手伝いのせいであなたの本来の業務が圧迫され、生産性が落ちてしまいました。
そのことをきっかけに、チームの足並みも崩れていきます。
この与え方は誰のためにもなっていません。
あなたの苦しめ、仕事の生産性は落ち、チームにも迷惑をかけてしまいました。
テイカーがただあなたを私物化したことで、全体に悪影響が出てしまったのです。
このような状況は、広い目で見て誰のためにもなっていないことに気づくだけで、自己犠牲的な与え方に歯止めが効きます。
不用意にテイカーに与える前に、自己犠牲に繋がると思った場合は奉仕をやめていきましょう。
断る理由に相手を傷つけないための嘘を用いてもいいのです。
「最近、忙しくて…」
「時間がなくて…」
それが断りにくい相手からのお願いであっても勇気を出して「断る」ということにチャレンジしていきましょう。
テイカー対策2:そっと距離を置く
テイカーには「そっと距離を置く」ことがあなたの労力も割かずに済む有効な手段のひとつです。
相手からのテイクを避けるために、テイカーとは適切な距離を保っていきましょう。
それは何もあからさまに避けるということでなくてもよいのです。
あからさまに避けた時、テイカーからの反感に繋がってしまうと厄介なこともあります。
あなたのギブを守るという意味で、相手のお願い・頼みごとに不用意に乗らず、のらりくらりとかわすということです。
「愛想はよく、ギブはせず」が賢いやり方ですが、そうは言っても性格上そこまで上手くやり切れないこともあるかと思います。
その場合は、あなたを守る方を優先させ、愛想は二の次にしておきましょう。
テイカー対策3:寛大なしっぺ返し
アダム・グラントの「GIVE & TAKE」の中でも語られているテイカー対策の有効な手段として、「寛大なしっぺ返し」があります。
これはマッチャーの常套手段、張り合いをし返す「しっぺ返し」の優しいバージョンです。
最初は協力的な態度に出て、相手がテイクをしてこない限り、そのままの態度で応じます。
相手がテイクや張り合いを見せた際は、3回に2回だけ張り合い、1回は協力的な態度で応じます。
マッチャーの「しっぺ返し」では、張り合いの押収になってしまうことがありますが、この「寛大なしっぺ返し」ではテイカーからの身を守りつつ、1回は大目に見る態度を取ることであなたが行う2回のしっぺ返しを帳消しにしてくれる効果があります。
そして、「寛大なしっぺ返し」は成功者の他者思考型ギバーが用いることでも知られています。
他者思考型ギバーは、テイカーに一部が協力的な態度を見せ、彼らにもきちんと挽回のチャンスを与えているのです。
自己犠牲型ギバーから他者思考型ギバーになっていきたいと思う人はぜひ、トライしてみてください。
また、成功者ギバーのなり方への完全ロードマップは「【図解】ギバー&テイカー|成功者ギバーとして生きるための完全ロードマップ」でも書いていますので、合わせてご参照ください。

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