【実例】筆者が出会ったテイカーとその対策

私が実際に出会ったテイカーとその当時に取った対策をご紹介していきます。
Fさんは私のライター時代の上司。
快活明朗な印象で、趣味も多彩で週末はスポーツも楽しむアクティブな人です。
他部署ではあるものの顔を合わせるとよく話しかけてくれました。
そんなある日、仕事のお願いをされます。
それは、私の仕事とは関係がないものでしたが、「この仕事がうまくいったらゆめちゃんがやりたがっていた企画が通るかも…」とお願いをされ、依頼を受けることにしました。
私も内心「やりたかった企画ができるかも!」と喜んでいました。
けれど、その仕事が終わったら次、また次と、本来の業務と関係のない仕事が降ってきます。
「やりたかった企画」のこともどうなったのか、不透明のまま。
Fさんは私が仕上げた仕事を自分の仕事として計上していました。
うまくいったら自分のもの、修正があればまた私に戻ってきます。
「なんだかおかしいな」と思ってふと見渡すと、Fさんの周りには私の含めて数名同じようにFさんの仕事をさせられている部下がいることに気づきました。
彼らは夜遅くまでFさんの業務をこなしています。
それらを全部吸い上げ、Fさんは自分の売り上げにしていたのです。
「労働を搾取されているだけだったんだ」
そのことをようやく知り、次のお願いが来たタイミングで「忙しいので」と断りました。
その後も度々、お願いをされましたが、頑として断り続けました。
やがて、Fさんは私に近づかなくなりました。
小ざっぱりと書きましたが、当時はFさんの手伝いに忙殺され、かなりストレスが溜まってしまっていた状態。
テイカーという概念も知らなかった当時は、上司のお願いを無碍(むげ)にできないと無理をしていたのです。
「断る」
「NOと言う勇気を持つ」
そのことをきっかけに、ずいぶんと健やかに本来の業務に集中することができるようになりました。
ただ、Fさんの仕事をさせられている部下の人たちは相変わらずの状態でした。
その方たちはみな優しいギバーばかりで、ただどちらかというとテイカーにも構わず与えてしまう「自己犠牲型ギバー」でした。
彼らは、Fさんの仕事でスケジュールが埋められてしまっているため、本来の業務が滞り、そのせいで、他の上司から「仕事ができない」というレッテルまで貼られてしまっています。
彼らの生産性を奪っていたのはFさんです。
ただ、ギバーがFさんに与えてしまったばかりにギバー本人の評価が下がってしまっていたのです。
このようにテイカーがひとりいることで職場全体の生産性が落ちることも「GIVE & TAKE」の中で語られています。
奪うばかりのテイカーはまるで自分だけ得をしていると思っていますが、全体を見た時、それは本当に得な選択だったのか、という疑問が残る状況です。
テイカーに付き合うことがいかに損を招くか、身を持って実感した出来事です。
テイカーと深く付き合う前に見分ける方法


なるほど。
テイカーと付き合うと本人も全体もいいことがないんだね。
でも、ゆめちゃんの過去みたいになる前にテイカーを避けたい!!
出会った時にすぐ見分ける方法はないの?

大丈夫!
見分け方は4つあるよ!
テイカーには隠せないレックがあります。
そのレックとは次のもの。
- 写真の使い方 … テイカーは自分が一番目立つような配置をしがち。
- SNSのプロフィール写真 … 「行き過ぎた加工」「高い露出度」「慎み深さに欠ける印象」のプロフィールはテイカー特有のもの。
- 主語が「I (私)」 … テイカーは基本的に自分の話ばかりをする。功績を独り占めしようとするなど、高い自己主張が見られる。
- 「あなたが影響を与えた人物は?」という質問 … テイカーは自分より権威のある人・目上の人・影響力のある人をあげる傾向。
いずれも高い確率ですぐに見分けることができるものです。
怪しいなと感じたら、まず4つ内のいずれかの方法でチェックしてみてください。
テイカーの詳しい見分け方は「【テイカーの特徴と誰でもできる4つの見分け方】テイカーを避けることが成功者への鍵!」で記載していますので、合わせてご覧ください。

また、本記事の参考にした「GIVE & TAKE」の書評は「【全力書評】“GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代”を心理学ブロガー読んでみた」もご覧ください。
様々なタイプのテイカーが掲載されているので、読むだけでも「テイカーを見抜く力」を養うことができるようになります。

まとめ〜あなたと全体のためにテイカーとは付き合わないこと!〜

いかがだったでしょうか。
以下、この記事のまとめです。
- 利益
- 時間
- 真心
自己犠牲型ギバー
- 対策1:自己犠牲をやめる
- 対策2:そっと距離をおく
- 対策3:寛大なしっぺ返し
あなたと全体のためにテイカーとは付き合わない、また、必要なまでのギブをストップしていきましょう!
あなたの選択が、豊かさへの鍵です。
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