
人に裏切られたっていうけど、裏切りってどういう意味なのかな?

裏切りって一般的な言葉ではあるけど、どういう意味なのかを深く考察したことってないよね。
この記事では、裏切りという言葉の意味を人の心理面から考えていこうと思うよ。
裏切りと関わりの強い「期待すること・信じること」の意味についても合わせて考えていこう。

この記事を書くのは心理学×未来予測ブロガーのゆめです。
日頃から人の心理を深く考察しています。
心理という視点で普段使われている言葉を見ていくと、その言葉に込められた人間の本質に気づくことができます。
- 裏切りという言葉を心理学的な視点から見た時の意味が分かります
- 裏切りと関係の深い「期待すること・信じること」の意味が分かります
- 裏切りをなくす魔法「期待を越えて人を信じること」の意味が分かります
裏切りとは

裏切りという言葉を調べてみると次のような解説がされています。
うらぎり【裏切り】
うらぎること。味方を捨てて敵方についたり、約束・信義・期待に背いたりすること。
「裏切り者」「裏切り行為」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
裏切りとは、約束を破ったり、期待に背くことが一般的なようです。
裏切りという言葉に潜む“相手への期待“とは

さて、ここで「裏切り」という言葉の奥にある、他者への「期待」について考えていきたいと思います。
裏切りとは先の解説でもあったように、「約束・信義・期待に背いたりすること」です。
つまり、
- こうであって欲しい
- こうして欲しい
- こういう約束を守って欲しい
という期待に他者が背いた時、人は「裏切られた」と感じ、恨みや怒りという感情を抱いてしまうのです。
けれどもし、あなたがはじめから相手に期待をかけていなかったとしたらどうでしょう。
予想外の行為にはじめはびっくりするかもしれませんが、相手のこれまで知らなかった顔が見えてきたことで、相手を知るきっかけにもなり、今後の対応も変えていく学びにも繋がります。
あなたが「裏切られた」と感じる行為は、相手の知らなかった一面が見えただけかもしれないのです。
「こういう人だ」という期待を、私たちは勝手に抱いてしまうものです。
けれど、他者はあなたの期待通りには動いてくれません。
期待を手放していった時に、世の中の裏切りも手放されていきます。
つまり、裏切りとはそもそも期待がなかった時には存在し得ないものなのです。
裏切りをなくす魔法「期待を越えて人を信じること」

期待は裏切りとセットになっているものです。
そして、期待とは自分から相手にかけていくものです。
その期待を手放し、相手を信じることに徹していくと「裏切り」そのものが消失して、あなたの心身も健やかでいられます。
期待を手放すこととは、「期待を越えて人を信じること」です。
そして、信じるとは相手がこうあってくれることを信じるのではなく、あなたが信じたいからこの人のありのままの姿を信じるということです。
つまり、期待とは相手主体で、自分の思い通りに相手を動かしたいと思う気持ち。
一方、信じるとは自分主体で、自分が「こうしたいからする」という愛の気持ちから来ています。
期待には裏切りがつきものですが、信じることには裏切りが存在しません。
自分がただ信じているのですから、相手は裏切りようがないのです。
信じるという気持ちはあなたの中にしかないのですから、その形のないものを信じるということは時に困難を感じる行為ですし、人としての芯の強さが問われてきます。
だから、信じ続けられる人は強く優しいのです。
女優・芦田愛菜さんが語った「信じること」とは

2020年9月3日。
映画「星の子」の完成報告イベントにて、主演女優の芦田愛菜さんが記者に「信じること」の意味を聞かれて、答えたコメントが国境を越えて、賞賛を得ています。
彼女のコメントは、裏切りという言葉の捉え方の根本を問うものです。
そして、裏切りの奥に潜んだ他者への期待を越えて、人を信じることの強さを伝えています。
16歳の達観した彼女の言葉から、私たちが学べることは何かを一緒に見ていきましょう。
「『その人のことを信じようと思います』っていう言葉ってけっこう使うと思うんですけど、『それがどういう意味なんだろう』って考えたときに、その人自身を信じているのではなくて、『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかな』と感じて」
芦田愛菜
「だからこそ人は『裏切られた』とか、『期待していたのに』とか言うけれど、別にそれは、『その人が裏切った』とかいうわけではなくて、『その人の見えなかった部分が見えただけ』であって、その見えなかった部分が見えたときに『それもその人なんだ』と受け止められる、『揺るがない自分がいる』というのが『信じられることなのかな』って思ったんですけど」
「でも、その揺るがない自分の軸を持つのは凄く難しいじゃないですか。だからこそ人は『信じる』って口に出して、不安な自分がいるからこそ、成功した自分だったりとか、理想の人物像だったりにすがりたいんじゃないかと思いました」
芦田愛菜さんが伝えているように、ありのままの他者の姿を「信じる」ことには、揺るがない自分の軸が必要です。
ブレない、揺るがないというのは口でいうのは簡単ですが、行うことはそこまで簡単ではありません。
だからこそ、人は「信じる」「信じている」と言葉にしていくのかもしれません。
それは、信じると決めた自分を鼓舞するために。
まとめ〜心理学ブロガーが考える「裏切り」の本質〜

裏切りとは、「期待」という他者主体であった時につきまとう代償のようなものです。
それは手放しで他者を信じることを恐れた時に生まれるリスクなのかもしれません。
リスクをなくすたった一つの魔法、それが恐れを越え「信じる」ということです。
あなたがあなたの意思で、ただ信じたいからその人を信じた時、裏切りというものはこの世からなくなります。
あなたは恐れや期待を越えて、信じたい人のありのままの姿を信じられるでしょうか。
あなたの意思が、裏切りという言葉を乗り越える鍵です。
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