やりたいことが分からない3つの原因と今すぐ「やりたい!」を見つける5つのワークを紹介

やりたいことをやろう!
やりたいことを仕事にしよう!

AIの発達が目覚ましい昨今、先見の明がある人や若い世代を中心に「やらねばならないこと」ではなく「やりたいこと」をやる・仕事にするという考え方にシフトしてきています。


「仕事=我慢」という時代は終わりました。


大変な重労働・単純作業などはAIが担ってくれ、私たち人間はより創造的なことをしていくのが、これからの時代のスタンダードになっていきます。


けれど、「やりたいことをやりたい」一方、「やりたいことが分からない」人が多いことも事実。

「なにかアクションをしたいけれど、なにをやりたいのか分からない」
「そもそも、燃えるような情熱や夢を持ったことがない」
「けれど、今の仕事も楽しいわけではないから、本当はやりたいことを見つけイキイキと生きていきたい」

いろんな気持ちがあるかと思いますが、ここではやりたいことが分からない原因を大きく3つに分けて解説。


それぞれの原因の対処法として「やりたい」を見つけるワークも紹介していきます。


未来を生きる者に告ぐ!


自分と向き合い、今この瞬間から、自己実現への一歩を踏み出してみましょう!

目次

やりたいことが分からない3つの原因

まずはじめに、やりたいことが分からない時の原因を3つに分けて、紹介していきます。


自身がどこに当てはまっているのかも含めて、読んでみてください。

原因① 他人軸になっている

やりたいことが分からない原因のひとつとして、自分軸ではなく他人軸になっていることが挙げられます。


自分軸とは「私」を軸(中心)に据えた物事の見方や考え方を差し、他人軸とは「他人」を軸に据えた物事の見方や考え方を差します。

【自分軸の考え方】……自分の気持ちを大切にしている
●●が好き/嫌い
●●がやりたい/やりたくない

【他人軸の考え方】……自分の気持ちよりも他人からの見え方や気持ちを大切にしている
●●を選んだら、人はなんて思うのだろうか
●●をしたら認めてもらえるのだろうか
●●をしなくてはいけない。なぜなら、それが世間から見て一般的だからだ

自分のやりたいことは本来自分のなかにあります。


「快・不快」のような情動的な感情のひとつに「やりたい!」という気持ちがありますが、他人の考えを優先し過ぎると自分の気持ちそのものが見えにくくなってしまうのです。


結果、「やりたいことが分からない」となるのです。


もしくは、「本当はこれがやりたい」という気持ちはあるけれど、それやった時に、人からの反発が怖かったり、バカにされることを恐れた時にその防御策として自分自身で「分からなくさせている」というパターンもあります。

原因② やりたいことに制限を設けている

「やりたいこと=仕事にしなくていけない」
「やりたいこと=他人に認められなくてはいけない」
「やりたいこと=世間での知名度がある職でなくてはいけない」

そういった「やりたいこと」自体に制限を設け、その制限の外にあるものを「どうせ食べていけないからいいや」「これは趣味の延長だ」「やったところでそれを職業にできるのは一握りだけだ」と自己判断で無意識にあきらめてしまっていることがあります。


いうなれば、それは「やりたいこと」をとても大きなものとしてとらえ過ぎていて、今目の前にある小さな「やりたいこと」や興味や好奇心をこれは違うと無視をしている状態です。


こういったパターンはとても多く見られます。


けれど、やりたいことは本来、そこまで崇高なものでなくてもよいはずなのです。


子供の頃を思い出してみてください。


「これを食べたい」「これはなんだろう?」と新鮮な好奇心を持っていて、その好奇心を満たすための行動や気になることややってみたいと思ったことをやってみることに、これは仕事になるだろうか?などといった制限はなかったはずです。


けれど、そういった子供の頃の好奇心が大人になり、大きな大志に変わっていることはよく聞く話ではないでしょうか。


本来、好奇心とはそうあるべきなのに、私たちは大人になるにつれて、その好奇心に勝手な制限を設けてしまいます。


その制限が強いほど、やりたいことが見えない、分からない状態を作りやすくなってしまうのです。

原因③ メンタルブロックが強い

メンタルブロックとは……

「やりたい」「やった方がいい」など頭では分かっているのに、いざ行動を起こそうとすると、「出来ない」「ダメだ」と考えてしまう否定的な意識のこと。

メンタルブロックが強いと、せっかくやりたい気持ちが出てきても、即座に自分の気持ちを否定してしまうので、結果的に何もしないという選択をし続けてしまう傾向があります。


また、その行動が続いた時、そもそも自分にはやりたくなかったのだ、とか、やりたい気持ちを否定する側に回ってしまうな
ど、気持ちの混乱が生じ、やりたいことそのものが分からなくなってしまいます。


では、なぜそのようなメンタルブロックが生まれてしまうのでしょうか。


それは、それぞれの人の状況により異なりますが、ひとつは必要以上に「失敗」を恐れる気持ちに原因があります。

失敗するとダメだ。
なぜなら……人に嫌われる、笑われる、バカにされるから。

そういった恐怖心が足をすくませて、やりたいことへのファーストステップを踏ませないようにし、それを繰り返しているうちにやりたいことも分からなくなってしまうのです。


メンタルブロックのメカニズムと具体的な外し方に特化したのが、「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~という書籍です。


こちらは「潜在意識」のスペシャリスト石井裕之氏が、メンタルブロックの外し方の具体的なノウハウを公開していますので、メンタルブロックが強いと感じた方はこちらを読んでみるのもおすすめします。

やりたいことをみつける5つのワーク

3つの原因を踏まえ、ここからはやりたいことを見つけていく具体的なワークをお伝えしていきます。


やりたいことを見つけるには自分の心と向き合う必要があります。


ぜひ、紙とペンを用意して、ひとりになれる空間で、ワークに取り組んでみてください。


やりたいことを見つけるのは自己実現への第一歩です。


自分から湧き出るどんな小さな声も大切にすることで、生涯をかけて成し遂げていきたいと思えることにも出会っていきます。


ワークで見つけられたやりたいことが、たとえ小さいと思えることでも、ぜひチャレンジしてみてください。


それでは、最初に挙げた3つの原因のうち、自分が当てはまると感じる原因に対応したワークを紹介していきます。

やりたいことをみつけるワーク① 「好きと嫌いの境界線」

まず、「他人軸になっている」ことがやりたいことを見つけられない原因だと感じた人へ。


そういった方の特徴は自分の意見や気持ちよりも、他人の意見や気持ちをついつい優先させてしまう癖があるということです。


そんな時、「好き/嫌い」という本来自分のなかにある気持ちに他人の意見が入り込んでしまって、分からなくなってしまっている傾向があります。


そこで、訓練となるのが「好きと嫌いの境界線」というワークです。

好きと嫌いの境界線
  1. まず、白紙の紙を一枚用意して、その紙の中心に縦に一本線を入れます。これがあなたの好きと嫌いの境界線です。
  2. 次にその境界線の右側にあなたの好きなこと、左側にあなたの嫌いなことを書いてみましょう。
「好きと嫌いの境界線」の画像

もちろん「好きなことが出てこない!」という人もいるでしょう。


その場合は嫌いないことを先に書いて、その反対を考えて、書き入れてみてください。


その嫌いなことの反対はあなたの好きなことですか?


例えば、「掃除が嫌い」と書いた時、その反対に「ぐーたらするのが好き」と書いて、ぐーたらはやってみたいと感じるでしょうか。


例えば、「大勢で騒ぐのは嫌い」と書いた時、「カフェでゆったりお茶をする」のが好きと書いて、カフェでゆったりお茶をするのをやってみたいと感じるでしょうか。


別に行為でなくても構いません。

  • 好きな食べ物は?
  • 景色は?
  • 人は?


そうやって自分の好きを改めて発掘してみてください。その好きのなかにやってみたいことが隠れているはずです。


先ほども出たように、「カフェでゆっくりお茶をしてみる。心を許す友人と」。


そう思うのなら、それは立派なあなたのやってみたいことです。


まず、その自分の願いを叶えてみてください。


たとえそれが仕事に直接繋がるようなことでなくても、まず一歩を踏み出すことが大切なのです。

やりたいことをみつけるワーク② 「ハイヤーセルフと繋がるメタ質問」

「やりたいことに制限を設けている」が原因だと感じる人には、「ハイヤーセルフと繋がるメタ質問」というワークがおすすめです。


これは、小さな自分の欲求を叶え続けることが、自己実現に繋がっていくということを体感として理解するためのワークです。

ハイヤーセルフと繋がるメタ質問
  1. まず、ノートを用意してください。そこに今の自分の願いを箇条書きにしてすべて書いてみてください。洋服がほしい、素敵な彼氏がほしい、旅行に行きたいなど、日常のことで結構です。
  2. 次にその願いが叶ったら何がしたくなるかを別のページに書いていきます。
  3. あとは、この繰り返しです。この願いが叶ったら何がしたくなる?というのを繰り返し自分に聞いていきます。すると次第に願いがひとつにまとまっていくでしょう。
  4. もうこれ以上の望みなどない!そこまできたら終わりにします。
ハイヤーセルフと繋がるメタ質問の画像

最後に出てきた望みがあなたのハイヤーセルフ(超越した自我)がやりたいと感じていることです。


自分の本質的な望みを知ることで、今ある小さな欲望が本当は素晴らしい夢に繋がっていることを実感できるワークです。


なので、

相談者

こんなことでどうやって食べていくんだ。こんなことなんかやったって無駄だ


そんな思いがある時は、ぜひこのワークに取り組んでみてください。


小さな願いが繋がる先の大きな夢を知った時、そもそも些細な願いを叶え続けることが自己実現に繋がっていくのだと実感できるでしょう。

やりたいことをみつけるワーク③ 「安心感を育てるワーク」

メンタルブロックが強い人には「安心感を育てるワーク」をおすすめします。


まず、メンタルブロックが強い原因として、失敗を必要以上に恐れる「恐怖心」があります。


そんな時、やりたいことを見つけたとて、やろうとすること自体にブレーキがかかってしまいますので、まずそのブレーキを外すことが最初のステップになっていきます。


恐怖心というブロックを外す鍵、それが「安心感」です。


恐怖心のブロックは強い人は、子どもの頃に安心感が培われなかった傾向があります。


その安心感の必要性を伝える話として、私はいつも「毛のないうさぎ」という例え話をします。

~毛のないうさぎ~


あるところに、1匹のうさぎがいました。
そのうさぎには毛がありませんでした。
暗い穴ぐらのなかには食べ物がありません。
食べ物を探すには外に出ていけばよいのです。

うさぎもそれを分かっているのですが、どうしても出ていくのが怖くてできません。

外には風が吹いています。
風に当たれば、肌は針が刺したように痛んでしまいます。

道には石ころがあります。
躓いてしまえば、肌は焼けたように痛んでしまいます。

外には草が生えています。
触れてしまえば、肌はムチを打たれたように痛んでしまいます。

うさぎは外の世界が怖くてたまりません。

けれど、穴ぐらのなかにいても死んでしまいます。

うさぎに必要なもの。

それは食べ物でもなく、飛び出す勇気でもなく、風や石ころや草から体を守ってくれる温かな毛なのです。

外の世界で子供が遊ぶ時、そこには見守っていてくれる親御さんの存在が必要です。


転んでも助けてくれる。
迷っても見つけてくれる。
疲れたら抱っこしてくれる。


守られているという安心感が冒険心を育んでいくのです。


けれど、その安心感が幼少期に培われなかった場合、冒険はただの不安でしかありません。


少し興味があるけれどやることに過剰に躊躇をしてしまう場合は、あなたに必要なものは勇気ではなく、安心感なのかもしれません。


では、安心感を育てるワークをお伝えしていきます。

安心感を育てるワーク
  1. まず、あなたが一番抱きしめてほしかった人に、「いいこいいこ」と抱っこしてもらっている姿を思い浮かべてみてください。
  2. 次に自分にこう声をかけてあげてください。「不安だったね。あなたがほしかったのは、安心感だったんだね。もう大丈夫だよ。あなたが帰ってこれる場所はここにあるから」。
  3. 安心感を感じられたと思えるまでこれを毎日繰り返しやってください。

十分な安心感を得た時、自然と気持ちは前に進んでいきます。


心の成長には手順と根気が必要なのです。


こんなことをやっていいのだろうか、と新しいチャレンジに躊躇する時は、無理やり進ませるのではなく、まずは安心感に身をゆだねることが大切です。


ただ、このワークは具体的にやりたいことを見つけるというよりも、やりたいことを見つけるためのメンタルブロックを弱めることを目的にしています。


メンタルブロックが弱まったら、「好きと嫌いの境界線」や「ハイヤーセルフと繋がるメタ質問」でさらに自己理解を深めて、具体的な行動に移してみてください。

やりたいことをみつけるワーク④ 「人生の棚卸し」

子供時代に好きだったものや感動したことが、その人の夢に続いていることはよくあることです。


例えば、歌手は子どもの頃から歌が好きだったというのはよく聞く話。


音痴でカラオケも大嫌いという人が、歌手を目指すというのはあまり聞いたことがありません。


子供の頃の記憶、好きだったもの、やってきたことのなかに自分がやりたいことのヒントが眠っている可能性は大いにあるのです。


そこで、子供時代から今までを振り返る「人生の棚卸し」で、自分が興味を持ってきたこと、やってきたこと、得意だったことを再確認することで、やりたいことの方向性をつかんでみましょう。

人生の棚卸し
  1. A4ノートを用意する。
  2. ノートを縦に半分に線を入れる。
  3. 左端に0から自分の年齢まで縦に数字を入れる。二等分した左側にその年代にあった出来事を、右側に自分がやってきたことを書く。
  4. 0歳から今の年齢までそれを繰り返す。
  5. 最後に自分史を見ながら、以下の質問への答えを考える。

    ・子どもの頃の夢はなんですか?
    ・特に一生懸命取り組んできたことはなんですか?
    ・やってきたなかで楽しさを感じたことはなんですか?
    ・特に訓練を重ねなくても人より得意だったことはなんですか?
  6. 上で出た答えを眺め、そのなかで今の自分がやってみたいと感じることをいくつでもいいので考える。
  7. 出てきた答えにトライして、やってみて楽しいかなどを考える。
人生の棚卸しの画像

やりたいことをみつけるワーク⑤ 「私の分布図」

最後は「これまでなら選ばなかった選択肢」から可能性を見つけるワークです。


ところで、小さな子供の夢はなぜ、みんな似ているのでしょうか。


男の子なら消防士に警察官、宇宙飛行士。
女の子なら、お花屋さんに保育園の先生、お嫁さん。
近年だとYoutuberなども入ってくるのでしょうか。


それは、子供がそれらの選択しか知らないからです。


まず、「何になりたい?」と聞かれた時、当然、知っているものから選択を行っていきます。


大人になっていくと、さまざまな経験を経て選択肢が増えていきます。


可能性を知るには、まず、自分の選択肢を増やすということが大切なのです。


そんな時、「私の分布図」というワークは自分の新しい可能性に気付くきっかけになると思います。

私の分布図
  1. 紙の縦と横に十字に線を入れます。(縦軸が得意・不得意。横軸が好き・嫌いを表します。)
  2. 思いつく限りの項目をその分布図に配置していきます。
  3. 書き終えたら好きで得意なこと以外にも、好きだけどまだ得意とは言えない分野や得意だけど好きではないことにも着目。そのなかからひとつチャレンジを決めて、行動を行います。
私の分布図

まとめ

いかがだったでしょうか。


やりたいことを見つけていくためには、まず完璧でなくてもいいから行動を起こしていくことが大切です。


そのため、この記事では行動に移すための具体的なワークをたくさん盛り込んでいます。


ぜひ、ワークで見つけた自分の答えにチャレンジしてみてください。


そして、このワークで見つけ、チャレンジしたことが結果、将来の自分の夢にならなくてもOKなのです。


そのチャレンジをしたという経験は、必ずやあなたの新しい夢の助けになるでしょうし、振り返った時、あなたが歩んできた道、選んできたものはなにひとつ無駄じゃなかったことも知るでしょう。


最後まで読んでくれたあなたに、とっておきの一冊を紹介します。


映画監督、テレビのライターやディレクターとしても活躍し、創造性を育てる方法論「アーティスト・ウェイ」を語っているジュリア・キャメロン氏のベストセラーの「新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。」という書籍。


自分は今、何をやりたいと思っていることは何か。
そして、それを実現するためにはどうしたらいいのか。


いくつもの課題を通じて、自分の心を開き、夢への一歩を導き出してくれる一冊です。


今のあなたにきっと勇気を与えてくれるでしょう。

ジュリア・キャメロン (著), 菅 靖彦 (翻訳)


この記事とワークがあなたの夢へとつながる助けになれることを祈っています。

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