スピリチュアルの分野で自分軸っていう言葉をよく目にする。
スピリチュアルの視点から見た“自分軸”ってどういうことかな?
この記事ではそんな疑問に答えていくよ!
- スピリチュアルと自分軸の関わり
- スピリチュアルな視点から見た「自分軸」とは何か
- 自分軸で生きるためのコツ
カウンセリングの勉強の際に、スピリチュアルの視点も学んでいます。
そんな私が解説していきます。
自分軸とスピリチュアルの関わり
自分軸とスピリチュアルの関わりを見ていくために、「そもそもスピリチュアルとは何か」について紐解いていきましょう。
スピリチュアル(spiritual:形容詞)の語源は次のようなものです。
魂の/精神的な/霊的な/活気的な
つまり、スピリチュアルとは「目には見えない世界」のこと。
そして、「自分軸」とは自分の「喜び」を軸とした生き方や考え方を言います。
けれど、自分が何に喜びを感じるのか。
その答えは人によって違いますし、価値観は目に見えないものです。
そのため、目には見えない「喜び」という価値観を中心にした生き方は、心理学だけでなく、スピリチュアルの世界でもとても大切にされているのです。
スピリチュアルな視点から見た「自分軸」とは
自分の「喜び」を大切に生きる「自分軸」という生き方ですが、「喜び」を感じる心は一体どこにあるのでしょうか。
スピリチュアルとも関係の深いヨガやアーユルヴェーダの世界から見ていきましょう。
ヨガ哲学の中では、人間は5つの「鞘(さや)」でできていると考えられています。
鞘(さや)のことをコーシャといいます。
- アンナマヤ・コーシャ(食物鞘)
- プラーナマヤ・コーシャ(生気鞘)
- マノマヤ・コーシャ(意思鞘)
- ヴィジュナーナマヤ・コーシャ(理知鞘)
- アーナンダマヤ・コーシャ(歓喜鞘)
私たちの肉体全て。私たちが食べたものによって作られた層のことです。
体の内側と外側を流れる生命エネルギーのこと。体外に出すための呼吸・消化・循環・排泄・生殖器官も含みます。
5つの感覚器官(目・耳・舌・鼻・皮膚)から受け取る情報で働く思考や感情の層のことです。
感情に流されない正しい知性の層のことです。
私たちの本質を包み込む層のことです。本当の自分ともいいます。
このように私たちをちょうどバームクーヘンのような形で層になっていて、それら全てで個人であると考えられています。
何か一つが欠けても自分ではないのですが、最も自分の本質的な部分は何かというと最深部にある「アーナンダマヤ・コーシャ(歓喜鞘)」です。
「アーナンダマヤ・コーシャ」は感謝や喜びを感じる部分です。
つまり、「喜び」を大切に生きる「自分軸」という生き方は、「アーナンダマヤ・コーシャ」の感覚を大切にした生き方と言い換えることができるのです。
マノマヤ・コーシャ(意思鞘)の「感情」に重きを置きすぎると、怒りなどの感情に任せて、好き放題やることが自分軸と捉えがちです。
また、ヴィジュナーナマヤ・コーシャ(理知鞘)の「理性」に重きを置きすぎると、自分がやりたいと感じてもルールや周囲をおもんぱかり、行動につなげられないかもしれません。
もちろん感情も理性も大切なのですが、それだけでなく、もっと奥深いあなたの情熱的な部分にフォーカスを当てた生き方、これがスピリチュアルな視点から見た「自分軸」と言うことができるでしょう。
自分軸で生きるためのコツ
では、「自分軸」で生きていくにはどうしたらいいのでしょうか。
自分軸で生きるためのコツを具体的に見ていきましょう。
小さな内側の声を大切にする
「喜び」と言う感覚は「〜したい」「〜したくない」というとても純粋な意思であなたに方向性を示してくれるものです。
そのため、何かをしようとするときワクワクするのか、そうでないのか、といったあなたの心の感覚値を大切にしていくといいでしょう。
まず、小さなことからでいいので、やりたいと思うことをやっていきましょう。
- 週末はゆっくり温泉に浸かりたい
- ブログをはじめて自分の考えを文章で発信してみたい
- 気になっていたオンラインサロンに入ってみたい
例えば、それが仕事になるのかならないのかなどの視点ではなく、純粋なあなたの喜びにフォーカスを当ててください。
目の前の小さなやりたいことを積み重ねていくほどに、次第に自分の人生をかけてやりたいと思える志事(しごと)に出会っていきます。
それを自己実現の道に入ると言いますが、自己実現に至るには、そうした小さな内側からの声を大切にすることが重要なのです。
自己実現に至る道はちょうど、寒流と暖流がぶつかってできる潮目に似ています。
渦の真ん中にあなたの志事(しごと)があり、その途中で、小さなやりたいことがいくつもあるイメージです。
自分の小さなやりたいことを無視せず、取り組んでいくほど、本質的な自分の情熱に出会うことができるようになるので、目の前の「〜したい」を大切に生きていきましょう。
また、「〜したくない」という内側の声を大切にすることも重要です。
なぜなら、嫌いなものに嘘を吐き、他人や世間の意見や流されると自分の好きと嫌いがセパレートできなくなり、本質的な「〜したい」を見失ってしまうため。
さらに、したくないことに時間が割かれることで、本当にやりたいことへの時間が奪われてしまいかねません。
そのために時に、人から嫌われることも恐れず「NO」と言う勇気を持つことが大切です。
人から嫌われる勇気を持つことが幸せの道に繋がる。
その本質を説いた本がアドラー心理学の名著「嫌われる勇気」です。
心理学の本ですが、自分軸の本質を掴むことができる内容ですので、自己実現に道に入りたい方は手にとってみるとよいでしょう。
また、自分軸になっていくために読むべき本は「【自分軸になるために読むべき本5選】自分軸を強化し、思い通りの人生を!」でもまとめています。
ぜひ、あなたに合った一冊を見つけてみてください。
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