HSPだと友人に伝えたら、「繊細さを盾に逃げている」と言われた。
人に批判をされた時、どうしたらいいのかな?
それはつらかったね。
HSPという概念が急速に広まりはじめたのはここ数年のこと。
まだ理解が浸透していないのは、仕方がないことかもしれないね。
ただそれとは別に、批判をしてくる人にはある特定の心理が働いているよ。
そのことを知っておくと、批判を受け流しやすくなるから参考にしてみてね!
HSPに限らず、全般的な批判や誹謗中傷にも有効だよ。
この記事を書くのは、内向型HSPの心理学×未来予測ブロガーゆめです。
以前は、他者の意見や批判に落ち込み、自分を責めるというルーティーンに陥っていました。
けれど、心理への学びを深めたことで、他者の意見や批判とも適切な距離を保つことができるようになりました。
そんな私が解説をしていきます。
- 批判する人の心理を知ることができます
- 批判をされた時、批判を目にして落ち込んだ時の対処法を知ることができます
- HSPだけでなく、あらゆる批判対策にも有効です
HSPにある批判
HSPに対する批判はどのようなものがあるのでしょうか。
Twitterなどで実際にあったものを、まとめてみました。
- HSPという概念に逃げている
- 自称HSPはめんどくさい
- 傷つきやすい自分に酔っている
- ただの性格、直せば?
- HSPはHSPではない人を見下している
などなど。
そこまで数は多くないものの、HSP全体、もしくは特定の個人に向けての批判もありました。
なぜHSPという一つの概念に対し、このような批判的意見が出てくるのでしょうか。
実は批判をしてくる人には、ある特定の心理が隠されています。
批判の裏に隠された「投影」という心理
批判する人には「自分が否定しているものを他人に反映してしまう」という特定の心理が働いています。
これを心理学で「投影」もしくは「シャドウ」といいます。
自分の中にある衝動や資質を否定してしまっている時、自分を守るという目的で、否定した影の部分を人に押しつけてしまう心の動きのこと。
「私はあなたを認めない」は「あなたは私を認めない」に、「私は迷惑をかけてはいけない」は「人は迷惑をかけてはいけない」に置き換わる。
悪い面が強調されることが多いものの、「私は素晴らしい=あなたは素晴らしい」などよい投影もある。
投影の仕組みは
でも詳しく説明しています。
先日、こんなTweetをしました。
このTweetに伝えたいことは集約されているのですが、
要は「羨ましい。けれど、それを叶えてはいけない」と自分を制限している時に、それを叶えている人を批判したくなってしまうという心理が人にはあるのです。
実はこれはHSPに限らず、「批判」という行為全般に当てはまるものです。
つまり批判は、されている側の問題ではなく、批判をする側に課題や叶えたい欲求があるだけなのです。
このことを踏まえて、世の中に飛び交う批判を見渡していくと、繊細なHSPであっても批判的な意見に自分を揺るがされることが少なくなっていきます。
批判をされて落ち込んだ時の対処法
批判をされて落ち込んだ時は、次の3ステップで考えていくとよいでしょう。
- STEP1:批判をする人の本音を知る
- STEP2:相手の問題は相手の中にあることを理解する
- STEP3:自分のせいではないことを理解し、適切な距離を取る
それでは、一つずつ具体的に掘り下げていきます。
STEP1:批判をする人の本音を知る
批判をする人の心には、満たされない気持ちがあります。
それはどんな気持ちなのか、具体的に見ていきましょう。
冒頭で出てきた「HSPという概念に逃げている」という批判を例に挙げてみます。
「HSPという概念に逃げている」という意見は、「繊細さを理由に現実から逃げている」ということを否定しています。
否定の裏には「現実から逃げてはいけない」という心の声が隠されているのです。
つまり批判する人の中には、どんなつらい現実であったとしても立ち向かうこと、そこで耐え忍ぶことが正義だという価値観があるのでしょう。
けれど、人はそこまで強くありません。
「私(僕)だって逃げたいのに!」
そんな本音があって当然です。
そしてその本音を叶えられない時、「繊細さを理由に現実から逃げている」ように見える人を批判したくなってしまいます。
だってその人は逃げたくても逃げられないと自分を縛ってしまっているのですから、「繊細さを理由に現実から逃げている」ように見える人がずるくてしょうがない訳です。
人の問題はその人の中にあります。
その人が自分に「逃げてもいいんだ」ということを許していかない限り、批判的な気持ちは消えません。
同時に、「逃げてもいい」と自分を許した時、ずるいと思っていたHSPへの批判的な気持ちも自然となくなっていくのです。
STEP2:相手の問題は相手の中にあることを理解する
「STEP1:批判をする人の本音を知る」でもあったように、批判はされる側ではなく、する側に心の悩みや葛藤という問題があるのです。
批判をされたり、批判を目にした時、「私のこと!?」「僕がいけない?」と責められている気持ちになってしまう前に、一歩離れ、相手側の問題であることを理解してみましょう。
すると、心が落ち着きを取り戻しやすくなっていきます。
ただ、それでも自分とは関係のない批判に対して、落ち込みが激しい時はそこにも投影の仕組みが絡んでいる可能性があります。
「相手は私を批判している」という強い意識は、つまり「自分は自分を否定している」という自己否定感のあらわれでもあります。
これと向き合うのは非常につらいことです。
私自身も経験してきたため、気持ちはとても分かります。
けれど、自分を許し、愛するというレッスンは、必ずやあなたを輝かせる宝の経験になっていきますので、過剰反応を起こしてしまう場合は、自分の本音にも目を向けていくとよいでしょう。
自己肯定感を上げるレッスンは
でも紹介しています。
STEP3:自分のせいではないことを理解し、適切な距離を取る
批判を目にした時、批判を受けた時、相手の本心を知った上で問題を相手に帰属させ、そして、相手から適切な距離を取ることで心の平穏を保っていくことができます。
つまり、余計なものは「見ない」「触れない」「関わらない」ということ。
Twitterに疲れたらスマホをいじらない時間を作りましょう。
組織や友人関係の中の批判に疲れたら、さりげなくトイレに立って、好きな音楽を聞いてみるなどの工夫もよいと思います。
余計なものから離れ、心地よいものに触れたり、自分のために時間を使っていくことで、気になりにくくなるといういいルーティンを築くことができます。
ただ、人は気になるほど、余計なものを自ら拾いに行ってしまうという傾向があります。
これを心理学用語で「カクテルパーティー効果」と言います。
不安要素や批判を拾いに行ってしまう時は、自分の中にある「それがどうしても気になってしまう本音」に向き合うことも忘れないようにしましょう。
まとめ 〜批判の受け流し方〜
批判、誹謗中傷が取り沙汰される昨今、その問題は社会でも大きく取り扱われています。
双方の心ケアやが急がれる中、心理学的観点から対策を取り上げてみました。
対策のおさらいは以下の通りです。
- STEP1:批判をする人の本音を知る
- STEP2:相手の問題は相手の中にあることを理解する
- STEP3:自分のせいではないことを理解し、適切な距離を取る
そして、つい批判をしてしまう、もしくは批判に過剰反応をしてしまう場合は、自分の本心にフォーカスしてみましょう。
大切な自分の価値観が見えてくるはずです。
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