トラブル4:我慢をしてしまう
インナーチャイルドが傷ついていると、我慢ぐせがついてしまいます。
それは、子供時代に伸び伸びと過ごすことができずにいたため。
兄弟間の扱いの格差で我慢を強いられた場合もあれば、母子・父子家庭などの事情で子供なりに家庭を気遣い、我慢をしてきた場合、また、自由な言動をすると繰り返し怒られた場合などがあります。
- 自分らしくいてはいけない
- 迷惑をかけてはいけない
- わがままを言ってはいけない
- 言いたいことを言ってはいけない
そんな思い込みが、恋愛では顕著に現れていきます。
そして、お互いの居心地の悪さや息苦しさに繋がっていってしまいます。
我慢をする関係は、双方にとっていい結果を生みません。
いつかは我慢も限界を迎え、感情的になったり、急に冷めたり……。
その前に修復する機会はあったかもしれないのに、我慢を重ねることによってその機会も損失してしまうのです。
トラブル5:いつも不安になる
子供時代に母親との関係の中で、安心感を得られなかった人は、好きな相手との関係の中でも常に不安を抱えてしまいます。
愛されているという自信がないため、「好き?」「愛している?」と何度も確かめてしまうこともあります。
「好きだよ」と言われれば、その場は満たされるものの、「不安」という感情は関係性の中ではなく、本人の中にあるものなので、またちょっとしたことで不安になってしまいます。
過度に浮気や交友関係を疑ってしまうこともあるかもしれません。
自分は愛されていないのではという不安がある限り、無意識で不安要素を探しにいってしまうのです。
常に不安になってしまうのは、不安にさせる相手に問題があるのではなく、不安を感じ続けてしまう、インナーチャイルドに原因があるのです。
トラブル6:恋愛依存

インナーチャイルドが傷ついていると愛されたい欲求が子供時代に十分に満たされていません。
そのため、過剰に愛を求めて、恋愛依存になってしまうことがあります。
恋愛依存に陥ると相手中心の生活になり過ぎてしまい、やらなきゃいけないことや仕事などがまともに手につかなくなってしまうこともあります。
恋愛依存状態の時、「自分は欠けた存在である」という意識があり、その自分の欠けたものを相手に補ってもらおうとするのです。
そのため、相手がいなくはダメな状況になってしまうのです。
また、恋愛依存に陥る人は、相手から愛が与えられたとしてもそれをうまく受け取ることが苦手です。
「与えられても与えられても足りない」という気持ちから、もっと欲しがってしまい、依存状態が加速をしてしまう場合もあります。

トラブル7:嫉妬をしてしまう
嫉妬は恋愛をする上での多少のスパイスになります。
嫉妬で拗ねている姿はかわいいものですし、それをされて喜ぶ人もいます。
けれど、行きすぎた嫉妬はその後、その後束縛などへも発展してしまい、良好な関係を築けなくなってしまいます。
嫉妬ばかりをされると、相手もそんな状況から自由になりたいとあなたから離れたいと思うようになってしまいます。
嫉妬の原因には「不安」「相手を信用できない」という気持ちがあります。
- 相手が自分だけを見てくれているのか
- 愛されているのか
- 裏切らないか
それは、本来あなたが母親に対して抱いてきた気持ちですが、その気持ちが癒されることがなかった時、恋愛で繰り返し嫉妬に苛まれてしまうのです。
トラブル8:束縛してしまう
束縛とは「あれはダメ」「これはダメ」と自分のルールで相手の自由を制限することです。
なぜ、束縛をしてしまうのかというと、「不安」を解消しようとしているからです。
「相手が浮気をしてしまったらどうしよう」
「他に気になる子ができてしまったらどうしよう」
自分が絶対的に愛されているという「自信」がないので、相手を制限してその不安を解消しようとします。
けれど、根本の原因は「自分は愛されない存在だ」という傷ついたインナーチャイルドの思い込みにあります。
ただ、自分の中の問題に気づかず、相手を束縛し続けてしまうと、束縛をされ続けた相手もその状況が嫌になり、あなたの元を離れてしまいかねません。
相手の興味や愛を守るつもりが、「束縛」により、破綻をさせてしまうことの方が多いのです。
トラブル9:感情的になりすぎる

インナーチャイルドが傷ついていると、感情のコントロールが効かなくなることがあります。
相手との愛情の交わし方はあなたが母親と学んできたパターンを受け継いでいます。
そのため、当時の満たされなかった思いというものが、現在の相手とのコミュニケーションの中でも湧いてきやすいのです。
「もっと分かって!」
「寄り添って!」
「認めて!」
「愛して!」
あなた本当はお母さんに言いたかったことを、相手に対して、激情と共に爆発させてしまうことがあります。
普段は冷静な人でも、付き合うと別人のように感情的になってしまう場合は、パートナーという関係に入った時に、お母さんとの間で気づいた恋愛の設計図のパターンに入ってしまうためなのです。
トラブル10:あまのじゃくな行動をとってしまう
思春期の頃、恥ずかしさを隠すために現れやすいパターンですが、大人になっても素直に気持ちを表現できない場合、インナーチャイルドがそこに影響を及ぼしている場合があります。
「あまのじゃく」とは、自分の気持ちとは裏腹な言動をしてしまうこと。
あまのじゃくになってしまう理由は、あえて攻撃的な言動をすることによって、相手の注意を引こうとしている場合が多いです。
子供時代に母親にかまってもらうために覚えた注意を引く方法。
「認めて、こっちを見て」と言葉にするより、攻撃的な手段の方がその母親に効果があったものと思われます。
けれど、このコミュニケーションの取り方は、相手とのスムーズな対話を阻害し、場合によっては相手を傷つけてしまうこともあります。

トラブル11:相手を信用できない
好きなのに、信じられない。
あらゆることを疑ってしまう。
インナーチャイルドが傷ついていると、相手を信用することが難しくなってしまいます。
母親との間に信頼関係が築けなかったことが影響をしています。
子供は母親を絶対的に愛していますが、イコール母親を信用しているかというとそうではありません。
信用とは日々の小さな積み重ねで築き上げるものです。
子供は毎日のスキンシップを望んでいたのに、冷たくあしらわれた状況があった時、「お母さんは自分を愛しているのだろうか?」という疑念を持ちます。
そして、相手を信用できないというインナーチャイルドを抱えた状況で、大人になって恋愛をしていくと、「愛している相手を信用できない」という事態に至ってしまうのです。
信用できないと、日に何度も「自分を好きか、愛しているか」と確かめたくなるでしょうし、相手に異性の影が見えれば、「自分は愛されていない!」と不安になるでしょう。
また、好意で差し出されたものを「これは嫌味なのだろうか?」と思ってしまうかもしれません。
相手を信用できないと相手との関係の中に安全地帯を築くことができず、結果、居心地のいいものではなくなってしまいます。
トラブル12:相手の成功を喜べない
相手が輝いているのを認められない状況は、二人の関係に影を落としてしまいます。
なぜ、相手が輝くことや成功を喜べないかというと「自分もそれをしたいのに、自分にはできないと信じている」ため。
インナーチャイルドが傷ついていると、まず強い自己卑下や自己否定があります。
ありのままの自分が認められない状況があったため、自分でも自分の価値を認めることができないのです。
すると、そんなどうしようもない自分は……
- できない
- 欲しいものを手に入れられない
- 何をやっても無駄
- 自分には現実を変える力がない
といった、自己への無力感を抱いてしまいます。
心の底では「欲しい」「やってみたい」「こうなったらいい」という願いはあるのに、自分にはどうせ手にできないという願いと無力感に挟まれて葛藤してしまいます。
すると、相手が欲しいものを手にしている状況を喜べず、嫉妬に駆られてしまうのです。
嫉妬心は自分への無力感や欲しいものを素直に認められないことから湧き起こるのです。

インナーチャイルドが癒されていないとたくさんのトラブルが恋愛で出てしまうんだね!

そうなんだよ。
だから、根本のインナーチャイルドを癒していく必要があるんだ。
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