インナーチャイルドって本当にいるのかな?
もしくは、いない人っているの?
確かに目に見えない存在だし、信じるのは難しいよね。
ここでは「インナーチャイルドが本当にいるの?」ということから、「元々いない人や、癒されていなくなった人はいるの?」まで話していくよ!
見つけられない人のための見つけ方も教えるからね。
- インナーチャイルドの存在の是非
- インナーチャイルドがいない人はいるのか
- インナーチャイルドの見つけ方
この記事を書くのは心理学×未来予測ブロガーのゆめです。
8年間培った心理学の知識で、インナーチャイルドの存在の有無について語ります。
インナーチャイルドはいない?
それでは、まずはじめにインナーチャイルドはいるのか、いないのか。
その結論からお伝えします。
インナーチャイルドは「全ての人の心の中にいる」。
それが例え、聖人のような人でもあっても、立派なカウンセラーであっても……。
そしてもちろん、あなたの親やあなたの中にも……。
それが「光の心理学LABO」の結論です。
なぜならインナーチャイルドとは、あなたの中の満たされなかった子供時代の記憶が、心の中にずっと残っているという訳し方もできるかもしれませんが、それが納得いかない場合、こう言い換えることもできるのです。
インナーチャイルドとは、あなたが子供の頃から築きあげてきた「価値観」や「セルフイメージ」や「思い癖」です、と。
インナーチャイルドワークなどでは、よく瞑想の中で、子供時代の自分に出会うイメージワークを行います。
そのため自分の心の中に子供が住んでいるのでは、と思いますが、あくまでそれはイメージワークとしてあなたの価値観やセルフイメージをビジュアル化したものなのです。
インナーチャイルドとはあなたの「価値観」です。
そう言われたら、「どんな人の心の中にも価値観はある」と腑に落ちていくのではないでしょうか。
ただ、すべての価値観がインナーチャイルドなのかと言われると、そうではありません。
インナーチャイルドとは、主にネガティブな感情がくっついた価値観・セルフイメージ・思い癖のことです。
そして、そういった価値観などを大人になってもずっと持っていると、どうしても社会やグループやパートナーシップの中でのトラブルの火種になってしまいます。
そのため、「インナーチャイルドを癒しましょう!」と言って、イメージワークなどで幼い頃に抱いた未完の感情を完結させにいくのです。
インナーチャイルドをいないと思う原因
すべての人の中に、悲しさや苦しさや怒り、否定などを伴った「価値観」「セルフイメージ」「思い癖」の一つや二つはあって当然です。
むしろ子供時代、幸せなことだけで、泣いたり、怒ったりした記憶はありませんという方が不思議です。
けれど、なぜ「インナーチャイルド」はいないと思ったり、その存在を訝しく思うのでしょうか。
その原因は大きく3つに集約されます。
- 原因❶ 無意識の中にいるから
- 原因❷ 存在を信じたくない
- 原因❸ イメージワークが苦手
それでは、それぞれの原因を掘り下げていきましょう。
原因❶ 無意識の中にいるから
第一に挙げられるのが、「価値観」「セルフイメージ」「思い癖」が潜在意識の中にあるためです。
顕在意識と潜在意識の間には「判断の膜(クリティカル・ファカルティ)」と言う薄い膜が張られています。
「判断の膜(クリティカル・ファカルティ)」があることで、顕在意識と潜在意識の情報がごちゃ混ぜにはならないようになっているのです。
けれどそのため、潜在意識の中にあるインナーチャイルドの存在を普段、私たちは意識することができません。
「あなたは自分に対して、どんなセルフイメージを持っていますか?」
この質問に何のつっかえもなく、さらさらと答えられる人はどれだけいるでしょうか。
けれど、「あなたの名前は?」「年は?」「職業は?」
そう言った質問なら、あまり考えずに答えられるはずです。
このように、価値観・セルフイメージ・思い癖は熟知していることではなく、無意識の中にあるけど、探そうと思って初めて深く知っていくもの。
インナーチャイルドが普段意識できる顕在意識の中にはないため、つい「いないもの」と思いがちになのです。
原因❷ 存在を信じたくない
もう一つ挙げられるのが、「インナーチャイルド」という存在を本人が認めたくない、信じたくないと思っている場合です。
インナーチャイルドという言葉自体が、心理学やカウンセリングの分野だけでなく、スピリチュアルや占いの分野でも使われることが多いものです。
そういったものに嫌悪感を持っていたり、宗教っぽくて嫌とか、怪しいという思いがあった時には、存在自体を否定したくなると思います。
私も元々スピリチュアル嫌いでそういったものを怪しんでいた人間でした。
そして、存在を信じたくない理由の中には、「世間や周囲の目を気にするから」という理由も少なからず含まれていました。
他者にどう思われるかを気にしていった時、「嫌われたくない」というインナーチャイルドがそこに反応をして、インナーチャイルドの存在自体を嫌い、いないように扱うという結果を招いてしまうこともあるのです。
自分が恥ずかしい存在であってはならないという価値観がインナーチャイルドの存在を危うくしてしまいます。
原因❸ イメージワークが苦手
インナーチャイルドに出会っていくのには、多くイメージワークを用いられることがあります。
カウンセラーの誘導などにより、イメージの中でインナーチャイルドに会っていくのです。
ところが、そのカウンセラーとの信頼が不十分であったり、緊張していたり、また本人がイメージワークが苦手だった場合、イメージの中でインナーチャイルドに会えなかったりします。
もしくは会えたとしても、気恥ずかしさや「このイメージは自分の妄想なのでは?」と疑念が湧いた瞬間、そのイメージに何だか冷めた感情を持ってしまうこともあります。
そうした時、インナーチャイルドの存在自体を訝しく思ってしまうこともあるのでしょう。
イメージワークが苦手な人のために、イメージワークを使わずにインナーチャイルドを癒す方法もお伝えしています。
こちらの記事も参照ください。
インナーチャイルドチェックリスト
「インナーチャイルドなんていない、信じられない!」
「インナーチャイルドって何?そんなのいるのかな?」
そう思う人の中にもインナーチャイルドの存在があります。
以下チェックリストを用意しました。
機能不全の家族の元で育ち、不安定なインナーチャイルドを抱えた人をアダルトチルドレンと言ったりしますが、チェックリストはそれを確認するためのものです。
このチェックリストは、川崎医療福祉学会誌「アダルト・チルドレン特性と対人関係での ストレスの自覚の程度との関係 看護学生と他学科学生との比較 」から引用しています。
質問一つに対し、はいを2点、どちらでもないを1点、いいえを0点と換算してください。
- 私は正しいと思われることに疑いを持つ。
- 私は最初から最後まで、ひとつのことをやり抜くことができない。
- 私は本音を言えるようなときに嘘をつく。
- 私は情け容赦なく自分を批判する。
- 私は何でも楽しむことができない。
- 私は自分のことを深刻に考えすぎる。
- 私は他人と親密な関係を持てない。
- 私は自分が変化を支配できないと過剰に反応する。
- 私は常に承認と称賛を求めている。
- 私は自分と他人は違っていると感じている。
- 私は過剰に責任を持ったり過剰に無責任になったりする。
- 私は忠誠心に価値がないことに直面しても、過剰に忠誠心を持つ。
- 私は衝動的である。行動が選べたり結果も変えられる可能性がある時でも、お決まりの行動をする。その衝動性は、混乱や自己嫌悪や支配の喪失へとつながる。そして混乱を収拾しようと、過剰なエネルギーを使ってしまう。
12点以上はアダルトチルドレンに該当する可能性が高いとされています。
けれど、最初にもお伝えした通り、インナーチャイルドはあなたが子供の頃から築きあげてきた「価値観」や「セルフイメージ」や「思い癖」です。
そう言ったものは誰しもが持っているものなので、過去のトラウマとまではいかなくても、過去の悲しい出来事やショックなこと・我慢を強いられてきた経験などで、大人になった今も本人の中にトラブルを起こす「価値観」や「思い癖」が眠っていても不思議ではないのです。
何度も同じパターンを繰り返す問題があれば、特にインナーチャイルドがそこに反応を起こしている可能性が高くなります。
インナーチャイルドの見つけ方
誰しもがインナーチャイルドを抱えている可能性があることはわかったけど、無意識の中にいて見つけにくいインナーチャイルドをどうやって見つければいいの?
イメージワークが苦手なら、いても見つけられないんじゃない?
インナーチャイルドは「パターン」や「反応」でその存在を知らせてくれるんだよ。
そこにアンテナを張るとすぐ見つけられるようになるよ。
インナーチャイルドは私たちがいつも出会うパターンの中に潜んでいます。
例えば……
- 付き合う人とは上下関係になりがち
- 人に気を使いすぎてしまう
- 人の役に立たなきゃ意味がないと感じる
- 人の意見に振り回される、もしくは自分より他人を優先させがちだ
など、先のチェックリストにはありませんが、上のようなパターンにもインナーチャイルドの存在が隠れています。
そのパターンが発生した時、イライラしたり、もやもやしたり、悲しかったり、憎んでいたり、そうしたネガティブな感情が「反応」として湧き出してきます。
その「反応」を追っていくと、無意識の中のあなたのインナーチャイルドに出会うことができるのです。
こちらの記事では、「パターン」と「反応」からインナーチャイルドを見つけ出し、癒すまでの手順を説明しています。
併せて、参照ください。
インナーチャイルドがいない人はいる?
じゃあ、インナーチャイルドって際限なくいるの?
癒し続けた後はどうなるの?
インナーチャイルドは消えることやなくなることはない。
だって、「価値観」「セルフイメージ」「思い癖」だから。
でも、癒されるとインナーチャイルドはこれまでとは違った「価値観」「セルフイメージ」「思い癖」に変わっていくよ。
私たちは「価値観」「セルフイメージ」「思い癖」を持っている生き物です。
それは、
物事をどう見ているのか。
他者をどう見ているのか。
自分をどう見ているのか。
世界をどう見ているのか。
その指標になってきます。
それらがないということは人としての基盤がないようなもの。
地に足も付かず、何をものさしに物事を判断したらいいのかわかりません。
つまり、「価値観」「セルフイメージ」「思い癖」がなくなる、ということはないのです。
ただ、インナーチャイルドが癒えると、「ワンダーチャイルド」という別の存在に変化をしていきます。
ワンダーチャイルドはあなたをよりよい未来に導いてくれる新しい「価値観」「セルフイメージ」「思い癖」。
あなたを自己実現の道に導くコンパスのような存在です。
ここに一枚の絵があります。
これは心理学者であり、セラピストのチャック・スペザーノ博士が作った、その人の課題と解決策を示す「セルフセラピーカード」と呼ばれるカードの一枚です。
二人は同じ景色を見ています。
けれど、一方には暖かく穏やかな世界が、一方には冷たく凍える世界が見えています。
これは、二人が異なる価値観を持っていて、それにより見る景色がまるで違うことを描いたカードです。
冷たく見えている人はインナーチャイルドを抱えています。
世界は寒く、人は冷たく、裏切るものだと信じているのでしょう。
暖かく見えている人は癒えたインナーチャイルド(ワンダーチャイルド)を抱えています。
世界は暖かく、人は優しく、愛に溢れていると信じているのでしょう。
このようにインナーチャイルドが癒えると、その存在が変化し、同時にあなたの核となる思考にも大きな変化があるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
インナーチャイルドはいるの? 癒えたらいなくなるの?
そんな疑問に答えていきました。
インナーチャイルドの存在が例え信じ難くても「価値観」「セルフイメージ」「思い癖」という言葉に置き換えることで受け入れやすくなったりするのではないでしょうか。
参考になれば幸いです。
また、自分もインナーチャイルドを癒してみたい!と感じられた方は、オンラインカウンセリングもやっておりますので、お気軽にお尋ねください。
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