【感想・ネタバレ】HSPの心理学ブロガーが「繊細さん」の本を読んでみた

目次

本の構成

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「繊細さん」の本は、次の5つの章で構成されています。

第1章 繊細さんがラクになれる基本

第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

第3章 人間関係をラクにする技術

第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術

第5章 繊細さんが自分を活かす技術

ここでは簡単に章ごとに伝えている内容をお伝えしていきます。

第1章 繊細さんがラクになれる基本

まず、「第1章 繊細さんがラクになれる基本」では、HSPがHSPのままラクに生きる極意を伝えています。


それが、自分の「心の声を聞く」ということ。


HSPは周りの些細な出来事や変化に気づくのが得意です。


そして「気づいたことに半自動的に対応しなくては!」という気持ちにかられ、他人に振り回されてしまい、疲れるという事態になりがちです。


実は、HSPは気づくことが辛いのではなく、気づいたことに対応しなくては!と振り回されてしまうことが辛いのです。


第1章ではまず、この半自動スイッチを切り、「自分はどうしたいのか」という心の声を聞くことの大切さを説いています。


この第1章で伝えていることが、「繊細さん」の本に流れているの本流のテーマです。

第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

この章では、日々の外的刺激から自分を守る技やアイテムを五感別に紹介しています。


少しだけアイテムを使ったストレス予防法を紹介していきます。

視覚(見たくないものを見ない)
  • メガネやコンタクトレンズの度を落とす
  • サングラスをする
  • 伊達メガネをする
聴覚(聞きたくないものを聞かない)
  • ノイズキャンセリングイヤホンをする
  • 耳栓をする
触覚(繊細な肌をいたわる)
  • 肌の露出を減らす
  • 心地よい素材で肌を覆う
嗅覚(臭いから守る)
  • マスクをする
  • 好きな香りのハンドクリームや香水をつける
味覚(舌の刺激をおさえる)
  • 刺激の強い食べ物を避ける

外的刺激から身を守ることは、日常のほんのひと工夫でできるものばかり。


こうして、自分をケアすることそのものが自己愛に繋がるので、できるところから取り入れてみるとよいでしょう。


五感のストレス予防やアイテムは私も詳しく、書いていますので、よろしければご覧ください。

第3章 人間関係をラクにする技術

第3章からは人間関係をラクにする心構えを中心に書かれています。


まずは気づきすぎてしまう自分に気づくということ。


そして、それは非HSPとは違った気質であるということ。


自分と他者との違いに気づければ、他者の一見配慮のないように思えることも「意地悪」ではないことに気づいていけます。


また、「人を嫌うこと」「人に頼ること」もHSPは苦手分野。


この苦手分野を克服する心得にも触れ、ストレスを溜め込まないレッスンも用意されています。

第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術

第4章では、HSPが職場で抱えがちな問題に触れ、その解決法を伝えています。


現代社会は生産性に求める傾向があり、HSPが苦手とするマルチタスクを課せられることもあります。


そんな時には「一つひとつやっていこう」と自分の得意とするシンプルタスクに持ち込むことで乗り切ることが大切。


苦手を克服する実りにくい努力をするのではなく、得意を活かす「自然な努力」にシフトすることで実際の成果にも繋がりやすくなるのです。


成果が出るとやる気にも繋がっていきます。


職場での自分の活かし方を知ることで、のびのびと働くことができることを本章では説いています。

第5章 繊細さんが自分を活かす技術

最終章では、第1章に触れていた「本音を大切にする」ことにもう一度触れ、本音を知る方法を掘り下げています。


具体的な方法は3つ。

  1. 言葉を手がかりに読み解く
  2. 繊細な感覚を感じる
  3. 自分と対話をする
  1. は自分がしようとしていることが「〜したい」なのか「〜しなきゃ」なのか、を感じていく方法。
    「〜しなきゃ」の場合は、その裏にやりたくない本音が隠されています。
  2. は「〜したい」と言ってみた時に自分の心の感覚を感じるというもの。
    窮屈な感じや暗い気持ちになる場合は、「〜したい」と口では言っても本音とすれ違っている可能性があります。
  3. は、2才ころの好き・嫌いがはっきりしていた自分の姿をイメージし、その子に「〜したい?」と聞いてみる方法です。
    こちらは心理セラピーでも使われるインナーチャイルドとの対話です。


インナーチャイルドについては下記も参照ください。

また、インナーチャイルドを本格的に癒したい方はオンラインカウンセリングもやっていますので、合わせてご覧ください。

最終章では、繊細な感覚を感じられるHSPだからこそ、小さな本音を救いあげて、自分ファーストで生きていくことでどんどん元気になっていけると伝えています。

「繊細さん」の本はHSPにどう役立っていくのか

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「繊細さん」の本は読むだけで、HSPである自分を肯定できるような内容です。


まず、気質を知る・そんな気質を持つ自分を肯定するといった意味だけも、十分に自己肯定感アップに繋がると思います。


そして、本に書かれている「繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」を実践していくことで、さらに、生きづらさや疲れやすさを解消していける内容になっています。


具体的には、まず「本音を大切にすること」。


そして、これまで相手を思って遠慮していた「頼る」「断る」「嫌う」などの分野にチャレンジをしていくということです。


本音を感じ、チャレンジにつなげることで、本当に自分らしく輝けるステージに立てるのです。


「繊細さん」の本は、読むことでHSPの自己肯定感アップに繋がり、実践することでHSPに悩むのではなく、活かす人生へとシフトしていくことができるものです。

まとめ〜HSPである自分に誇りを持とう!〜

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「繊細さん」の本の解説と感想、そして役立て方について書いていきました。


HSPの気質はあなたを悩ますストレスの種だったかもしれません。


けれど、「繊細さん」の本の通り、それを活かす道もあるのです。


そして、活かした方があなたは輝いていきます。


この記事が、一人でも多くのHSPの人に届きますように。

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「繊細さん」の本を読むイメージ

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