人生は選択の連続です。
小さなことから大きなことまで、私たちは日々さまざまな選択をしているわけですが、その選択は本当に自分のために、自分の意思で選んでいるでしょうか。
あなたが自分軸で生きられているのか、改めて考えていきましょう。
まず、一人のモデルを例に出していきます。
Aさんは任されると断れない性格。
仕事、家事など、やることを抱え過ぎてしまいます。
「これできる?」と言われれば、「はい!」と素直に返事をして取り組みます。
気づけば、同僚よりもたくさんの仕事を抱えるようになっていました。
がんばってがんばって…。
そして、家に帰ればたくさんの家事。
パトーナーは家事に協力的ではありません。
あれをやってこれをやって…。
「あれ? これって私がやりたいことだっけ?」
このように、「〜でなければならない」「〜しなければならない」という義務感のような出来事に日常を囲まれてしまっている状態を、自分軸とは反対の「他人軸」と言います。
人生は選択の連続。
仕事やパートナー選びという重要なことだけでなく、食事内容を選ぶ、休日の過ごし方を選ぶなどのシーンで「誰のために行動するのか」はとても大切なことになってきます。
なぜなら、あなたの人生はあなたのものなのですから。
自分の意思を持つこと。
自分軸で生きること。
それは一体どんな生き方のことをいうのでしょうか。
そして、どうすれば他人軸を脱却し、自分軸で生きていけるのでしょうか。
この記事では、自分の意思を持つ生き方「自分軸」について、解説していきます。
- 自分軸とは何か
- 他人軸になってしまう本当の原因
- 自分軸で生きるメリット(人生・仕事・恋愛編)
- 自分軸の作り方
- 自分軸を作りを助ける本4冊
私は長年、他人軸で生きてきました。
そんな自分を変えたいと心理学やカウンセリングに世界に飛び込んで9年。
現在は、自分軸や心理学についてブログで発信しています。
これまで自分軸に関する記事を15本以上書いてきましたが、この記事は総集編。
これを読めば、自分軸とは何かから自分軸で生きるためのコツまで網羅できるようになっています。
自分軸とは?
自分軸とは人生の主人公が「自分」である生き方のこと。
反対に、人生の主人公が「他人」である生き方のことを他人軸と言います。
え、私の人生の主人公はいつも私だよ?
そんなことを思うかもしれませんが、一つの選択をする際に「他人」を基準に選んでしまっていることは実はあなたが思うよりも多くあることです。
例えば、これをすれば…
「認められる」
「愛される」
「許される」
認められたいから、愛されたいから、許されたいから、その選択を選んでしまうことは自覚なく多くの人がやってしまっています。
そして、自分の意思とは関係なく、他者からの承認を得るための選択をし続けてしまうと、人生の主人公がいつの間にか、自分ではなく他人にすり替わってしまいます。
自分軸で生きている人は、他者に認められようが認められまいが、自分が「こうしたい」「こうありたい」と思ったものを選択する生き方です。
例えば、転職をしたいが周囲から反対をされたから辞めるのは他人軸。
周囲の意見も受け取りつつ、自分の考えにしたがって行動をするのが自分軸です。
自分軸と他人軸は次のような考え方の違いがあります。
人生の主役は自分。
「〜でありたい」「〜やりたい」という思いに従って行動する。
人生の主役は他人。
「〜でなくてはいけない」「〜でなくてはならない」という義務感に従って行動する。
自分軸と他人軸の違いは「【自分軸・他人軸の違い】他人軸になる原因と自分軸で生きる4ステップを解説」でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
あなたの自分軸度診断
あなたの自分軸の度合いは強いでしょうか。
次の14個の質問に答えることで自分軸度を測ることができますので、ぜひチェックしてみてください。
- 自信がある 〔YES NO〕
- 自分の人生を自分で選んできた 〔YES NO〕
- 人からの評価はあまり気にしない 〔YES NO〕
- 人と競争することはあまりない 〔YES NO〕
- やりたいことを割とやっていると思う 〔YES NO〕
- 「きっと自分はうまくいく」と根拠なく思う 〔YES NO〕
- 失敗はあまり怖くない 〔YES NO〕
- 人からの助言は受け取るが、選ぶのは自分だと思う 〔YES NO〕
- 「芯が強い」と言われたことがある 〔YES NO〕
- 自分の選択は自分の責任だと思う 〔YES NO〕
- 相手の気分・態度にあまり左右されない 〔YES NO〕
- 相手は相手、自分は自分と思う 〔YES NO〕
- 人を変えたいとは思わない 〔YES NO〕
- 自分には現実を変える力があると思っている 〔YES NO〕
YESの数が0〜7個だった場合、あなたの自分軸度は弱い傾向にあります。
人に振り回されることも多く、ストレスも抱えやすいかもしれません。
「【あなたの自分軸度診断】14問の質問に答えるだけ|診断後の対策もあり」では、自分軸度診断と共にそれぞれの対策も紹介していますので、合わせてご覧ください。
他人軸になってしまう本当の原因
自分の人生を力強く生きていくために大切な自分軸という考え方。
けれど、なぜ自分軸が弱い人と強い人がいるのでしょうか。
自分軸が弱くなり、他人軸になってしまう原因は実は幼少期の過ごし方にあります。
ええ!? 幼少期に他人軸になる原因があるの?
性格の問題だと思っていた。
そうなんだよ。
人生の基盤となる考え方や価値観の多くは、幼少期に作られるんだ。
だから幼少期の過ごし方が人生に大きな影響を及ぼしてしまうんだよ。
人は人生の土台となる多くの価値観を幼少期に構築していきます。
幼少期に、親から自分の存在をそのままで認めてもらえるような環境で育てば、大人になっても自分の価値を信じて、人や社会の中でも自分軸で生きていくことができます。
けれど、繰り返し否定をされたり、無視をされたり、また条件付きでしか愛情をもらえないような環境にいた時、愛をもらえないのは「僕・私がいけないからだ」と子供なりの頭で一生懸命解釈しようとします。
すると自分の存在そのものには価値を感じられず、人から認められた時、評価をされた時にはじめて自分に価値が生まれると思うようになってしまうのです。
幼少期に、自分の価値を感じられなかった子供は、大人になり、他人軸として幼少期と頃と同じように人に「承認」を得ようとしていきます。
ありのままの自分では価値を感じられないため、人からなんとか自分の価値を与えてもらおうとするのです。
他人軸そのものはいけないことでもなんでもなく、幼少期、愛の枯渇してしまったために起きた弊害なのです。
他人軸になってしまう原因は「【他人軸の原因は幼少期にある!】過去を癒し、自分軸になる3つの方法も伝授」でも詳しく記載していますので、合わせてご覧ください。
こちらの記事では、傷ついた過去の癒し方も紹介しています。
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